- 小川 哲史
- 健康住宅そよかぜの家一級建築士事務所 一級建築士
- 京都府
- 建築家
対象:エクステリア・外構
- 久保田 優一
- (ガーデンデザイナー)
今年はちらほら見かけるようになりましたが、まだまだ珍しい存在のドライミスト。
駅や空港などで見ることができますが、店舗のエントランスや待合での施工も増えてきました。
写真でご紹介しているのは、カフェの待合コーナーです。
中庭を眺めながら入店待ちをしているお客様が、熱中症にならないようにという店主の配慮です。
ドライミストと一口に言っても、性能はピンからキリまであります。
たとえば、ホームセンターで売っているような家庭用の簡易なものは、散水ホースにつなぐだけで、価格も1mあたり数千円です。一方公共施設などで使われているものは、細かいの霧が出るようにポンプを用いて圧力をかけているので、配管もノズルも圧力に耐える素材になりますので、1mあたり3万円以上のものもあります。また、畜舎用の輸入品もあり、こちらは中くらいの圧力で、価格も1mあたり1万円くらいからあります。
違いはズバリ”ミストの細かさ”です。用途によって必要な細かさが変わってきます。
家庭の庭で、子供たちが熱中症にならないようにというのなら、一番安価なものでもよいかもしれませんが、近くにいるとずぶぬれになってしまいます。また、蛇口を開け閉めして止めないといけないので、出しっぱなしとなります。
畜舎用のものは、ポンプで送るのでそれなりに細かなミストになりますし、ポンプによっては間欠運転もできます。
けれどども、街中で、きちんとした服装のお客様が通るところ、ましてや長い間じっと並んでおられるような場合は、よほど細かいミストでないと濡れてしまうでしょう。
ところで、イニシャルコストはピンキリですが、ランニングコストはどうでしょうか?
これは、いずれにしても一時間当たり数L程度の水ですので、水道代はごくわずか。ポンプを回す電気代もほんの少しなので、エコな冷房といえるでしょう。
今すぐつけたいといってももう今シーズンは無理かもしれませんが、来年に向けて早めに検討しておいてはいかがでしょうか。
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