なぜ、日本企業は「グローバル化」でつまずくのか - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

豊田 圭一
株式会社スパイスアップ・ジャパン 代表取締役
東京都
研修講師

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対象:人材育成

中沢 努
中沢 努
(コンサルタント・研修講師・講演講師)

閲覧数順 2016年12月08日更新

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なぜ、日本企業は「グローバル化」でつまずくのか

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スイスにある世界有数のビジネススクールIMDの学長とIMD日本代表の高津尚志さんが書いた『なぜ、日本企業は「グローバル化」でつまずくのか』 を読みました



率直な感想として、すごくいい本です 僕自身、「グローバル人材育成」のテーマで様々な企業と話していますが、今まさに多くの日本企業が抱えている問題点と解決方法が提示されていると思いました

いずれまた読み返したいと思いつつ、とりあえず、メモとして線を引いたところを書いておきます。

世界から学べるグローバル・リーダーになるにはオープンなマインドセット(心構え)が求められます。まずは外に出ること、好奇心に磨きをかけること、自分以外の他者や異文化に心を開くこと。加えて、共感性(Empathy)を養い、思いやり(Sympathy)を持って他を尊重することも不可欠です。

(世界競争力ランキングで、日本企業は)起業家精神が圧倒的に足りず、文化的にも国外おアイデアの受け入れに後ろ向き。柔軟性や順応性に欠け、国際経験も不十分。経営層の有能さにも自信がない。残念ながら、守りは強固だが、攻める力が足りない。グローバル化し、イノベーションが求められる経済において勝ち抜くために必要な部分ほど、日本人の自己採点は世界的に見ても低い、ということが見えてきます。

iPodが発売になった時に、あるソニーの幹部の方が、「音質はたいしたことないな。ウチのほうが上だ。まだ脅威にならない」と言っていた、という話を聞いたことがあります。AVメーカーとして音な画像の質に強いこだわりを持つソニーならではのエピソードかもしれません。
実は、「土俵はそこではなかった」のです。

つまずき要因のさらに奥に見えてくるのは、これまでの日本企業の海外進出が抱えてきたふたつの課題です。ひとつは、いつの間にか土俵違いの場で戦い続けるようになってしまった。すなわち、世界が、競争環境が大きく変わってきたにも関わらず、ある種の視野狭窄に陥って、本当に大切な土俵での戦略的な取り組みができていないことです。もうひとつは、仮に地球規模での「土俵」が見えたとしても、そこで十分なマネジメントができていなかったこと。すなわち、グローバルなマインドセットを持つリーダーやマネージャーが育っていないということです。

IMDのレーマン教授は、「これからのビジネスを考える上で大切なのは、人口統計(Demography)である。一にも二にも三にも、人口統計である。」と言っています。人口統計は、市場を開拓する手がかりとして最も確実なデータです。

私たちは、グローバルなリーダーにとって、グローバル・マインドセットが必要条件であると考えています。マインドセットとは、行動の前提となる何らかのものの見方、考え方、思考のことです。グローバルなマインドセットというのは、「異なる社会、文化システムから来る人たちやグループに対して影響を与えることを可能にするような思考」と定義できます。グローバルなマインドセットがなければ、異国・異地域に行ってその国の人々の声に耳を傾けることができず、ニーズを吸い上げることもできません。

海外事情への理解のなさが日本企業の新興国進出に反映されています。海外赴任の最大の障壁ととらえられがちな語学力は、訓練次第で身につけられます。むしろ、グローバル・マインドセットを持った適切な人材を異動させ、異文化環境でプロジェクトマネジメントを学ばせることです。

グローバル・マインドセットを持つ人は、開放的な明るさを持っています。新しい世界を転々とすることをものともせず、むしろ前向きなチャレンジだととらえて楽しむ懐の深さがあります。


書き出すとキリがないので、一部を書き出しただけですが、書き出しながら、僕がやっている海外研修プログラムはこれらの視点に立っていると思いました。

でも、僕が取り組んでいるのはグローバルリーダーの層というよりは、大学生や若手人材なので、リーダー層の育成という意味ではいろいろと学びがありました。

長く留学事業に携わってきて、ビジネススクールが提供するプログラムに、今はそこまで興味を持ってなかったんだけど、これを読むと、階層によってはやっぱりビジネススクールがいいんだろうなぁと思いました。

IMDに限らず、多くのビジネススクールが短期間のオープンプログラムを持っているから、俺自身が一度行ってみるかなぁ

ほんと、いい本でした。この分野に興味がある方にはオススメしたい


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