転職の手帖5:転職活動を開始する - 転職・就職プランニング - 専門家プロファイル

市村 光之
キャリアリーブス 代表
東京都
キャリアカウンセラー

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閲覧数順 2024年05月10日更新

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転職の手帖5:転職活動を開始する

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転職を考えるとき、殊に初めての転職を考える方にとって、どのようにして転職先、または求人案件に出合えばよいのか、迷うことと思います。さらに、どのようなタイミングで候補の企業・ポジションを探せばよいのか、或いは、どのくらいの期間を転職活動期間として見込めばよいのか、迷うことと思います。ここでは、具体的な転職活動を始めるときの留意点について説明します。

求人情報を得る手段:

かつて、求人情報を得る手段は限られていましたが、現在は隔世の観があります。転職を斡旋する人材紹介業者(いわゆるエージェント)が急速に増え、さらにInternetの活用が進化し、転職斡旋サイトも多様化しています。これからも変化、拡大していくことでしょう。手軽にさまざまな求人情報が得られるようになった分、いろいろありすぎてどこに的を絞ればよいのかわからない状況です。安易な転職で失敗する方が増えたのも事実です。

人材紹介のエージェントについては、「転職」「キャリアアップ」「ヘッドハンター」「エグゼクティブサーチ」・・・などのキーワードでネット検索してみてください。数え切れないほどの人材紹介会社がリストされるはずです。そのサービスの内容、品質はまちまちですので、相手のコンサルタントが自分の要望をきちんと聴く姿勢があるか、案件ありきではない誠実な姿勢があるか、見極める必要があります。

転職活動を始めるタイミング:

キャンディデイトの方々が転職活動を始めるタイミングはさまざまです。リストラなどでご本人の意思に反してすでに離職していて、一刻も早く転職したい方もいらっしゃいますし、現職で進めているプロジェクトが6ヶ月後に終わるので、そのタイミングで移れるように転職先を探したいと相談に来られる方もいらっしゃいます。特に転職時期は決めていないが、いずれステップアップの転職を考える時期が来るので長い目でお付き合いできる、つまりよきアドバイザーとして信頼できる人材コンサルタントを探しているという方もいらっしゃいます。中には、現職の仕事は忙しすぎて転職活度をする余裕がないので、まず自己都合で退職してから転職活動を始める、という方もいらっしゃいます。

転職活動の期間:

ご本人にとってフィットするポジションがいつ出てくるかは、時の縁で、何とも申し上げられないところですので、できるだけ長めのスパンで転職先を探すこと、リストラなどやむを得ない事情がない限り、転職先が見つかるまでは現職の仕事は辞めないことの2点が転職で成功するポイントです。一方で、ある程度、明確に目標の転職時期を心に決め、集中して臨まないと活動しにくいのも事実です。

中途採用の場合、選考は書類審査を経て面接が通常2~3回あります。応募から書類審査の結果が出るのに1週間くらい、その1週間後くらいに一次面接が実施され、さらに1週間後に面接結果が出て、その1週間後に二次面接…という具合に進みますので、最終結論が出るまでには応募から1.5~2ヵ月必要です。もちろんこのタイムスケジュールは、企業側の選考方針により、いつまでに採用したいという急ぎ具合により、あなたが優先して選考したい候補者と評価されているかどうかによりさまざまですので、一概には言えません。実際、面接1回、応募から1週間で決まるケースがあれば、面接が6~7回に及び、期間も半年以上というケースもあります。

私がお会いする方々の中には、殊に転職経験のない若い人がそうですが、1~2ヵ月先の転職をイメージして相談に来られる方々が多いです。しかし前述の選考期間1.5~2ヵ月は、あくまでも応募する企業がすでにあり、職務経歴書の作成など、応募の準備が整って応募できる状態になってからの期間であり、候補の企業を探したり、応募書類を作成する準備期間は含まれていません。在職している方の場合、オファーが出て現職企業に辞意を表明してから引き継ぎ等で、少なくとも2週間、通常は1ヵ月くらいの期間がさらに必要になります。

急にリストラになった方々は致し方ありませんが、そうでない限り、準備期間1ヵ月+選考期間2ヵ月+退職準備期間1ヵ月の少なくとも合計4ヵ月、できれば6ヵ月を転職活動期間の目途にするのがよいのではないでしょうか。在職なさっている方々の場合、現職企業での仕事の都合、職務への責任があります。発つ鳥跡を濁さず、の譬えどおり、引き継ぎなどが不十分なまま離職しては現職企業に迷惑をかけますし、新しい仕事に就いても身が入りません。ご自身が現職から離れやすい時期から逆算して、できるだけ余裕あるタイミングで転職活動を始めてください。

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