- 藤原 純衛
- 転職コンサルタント
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
3年・5年・10年と言った節目を迎えると、何か確固としたものを得たいと言う思いが強くなります。
それは資格(ただし飽くまで仕事上の)であり、地位(ポジション)であったり
あるいは仕事とまったく違う人生上の選択・目標の場合もあるでしょう。
誰にでも与えられた、あるいはこなすべき仕事をなんとかクリアしょうとがんばっている段階を抜けると
「自分はただ、日々の仕事をこなしているだけではないか」
「ただ、日々を流されて生きているだけではないのか」
という心の揺れ・戸惑いが訪れます。
こうした節目に「生き方の再構成」を考えるときにキーワードになるのが「キャリアデザイン」です。
「看護師のキャリアデザイン」と聞いて、あなたはどのようなイメージを思い浮かべますか?
「進学」「資格取得」、あるいは「新たな領域での看護を通してスキルを磨く」などのイメージとして捉えている方が多いのではないでしょうか。
キャリアとは無縁と思われがちな子育ても、女性としての輝かしいキャリアです
この件は別途お話しいたします。
ここではあなたが看護師として、「どのようにキャリアをアップするか」という観点からのデザイン(プラン)について考えてみましょう。
「看護師のキャリアデザイン」には、「色々な診療科を経験してスキルを磨く」「認定看護師や専門看護師として活躍する」など臨床に密着したスタイルから、「大学や短大に進学する」「看護教員として学生指導に関わる」など看護教育に関わるスタイルまで、様々な選択肢があるでしょう。
自身のキャリアデザインを考えていく時には決して自らの想像力に余計な縛りをつけてはいけません。
聖隷浜松病院副院長・総看護部長の勝原裕美子さんは著書「看護師のキャリア論(ライフサポート社)」で、キャリアの専門家であるダグラス・ホール氏のキャリア論を取り上げて下記のように整理しています。
(1)キャリアを論ずるときには成功や失敗、あるいは遅いか早いかは問わない。
それよりもむしろキャリアを歩む中で、どのようなプロセスがあったのかに注目する。
(2)キャリアの評価は、その人自身がすべきであり、他人がとやかく言うモノではない。
(3)キャリアには、その人の価値観、態度、モチベーションにまつわるような主観的な側面と、ある仕事の申し出を受け入れたか断ったかというような客観的な側面の両方がある。
(4)キャリアは仕事に関連した体験の連続であり、プロセスである。
成功や失敗といった結果ではなく「仕事や諸活動の体験の連続したプロセスこそがキャリアだ」
いわば「彼・彼女がこう生きていった。これがキャリアだ」という考え方は「キャリアデザインとは」と身構えることなく、気持ちが楽になります。
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