自然エネルギーという議論の難しさ - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

荻津 郁夫
代表取締役
神奈川県
建築家
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自然エネルギーという議論の難しさ

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自然エネルギーとは

飯田哲也氏の定義するところによると、「自然エネルギー」とは、「New Renewable」の訳で「環境に優しい自然エネルギー」あるいは「持続可能な自然エネルギー」であり、太陽光・太陽熱、風力、水力、バイオマス、波力などの太陽エネルギー由来のものとマグマに由来する地熱エネルギー、引力に由来する潮力エネルギーなどをさす。自然環境破壊や立ち退きを要するダム式の大型水力発電や大気汚染を起こすカマドや焚き火などの伝統的なバイオマス利用は除かれるという。

今日の朝日新聞夕刊、「クリーン電力拡大に壁」:不安定な送電コスト、「30分間同時同量」というルールが、大手電力会社の送電線を利用する業者に課せられていて、それを達成するために再生可能エネルギーではなく、出力を調整しやすい火力に頼らざるを得ないのだという。

5月5日に原発がすべてとまることになる。

それに代わるのは自然エネルギー、という表現に素直にうなずけない感じなのは、そんな制度 ―――すなわちなんらかの技術的な制約があるからなのだと思うが、あるいは、エネルギーの安全保障といった別次元の視点が複雑に絡み合っていることが、中々世間の議論の中にトータルな形で見えてこないためだと思う。

「エネルギーの社会的意味」のなかで、I.イリイチは、「今日、燃料は豊富にあるのに、「エネルギー」は「稀少」になっています。「エネルギー」というと、いつも「危機」という言葉が後についてきます。」といっています。

議論の枠組み、言葉の使い方を再考する必要があるかもしれない。

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