私は団体職員として給与を得ていますが、
実家が自営業を営んでおりましてそちらからも給与を得ております。
源泉徴収票が二枚あるということです。
これまでは団体職員として年末調整をして、
自営業の分は年度末に確定申告してきました。
しかし知人から
「二ヶ所からの給与ではこちらが支払う税率が高い。
節税のため、本来なら君がもらう自営業の給与を
奥さんの収入として処理してはどうか。
そうすることできっと節税になるはずだ」
と言われました。
家を手伝う妻はこれまでも家から収入を得ていましたが、
その額は私の扶養からはずれない程度の少額でした。
しかし知人の助言の通りにすると妻の収入は大幅に増え、
妻は私の扶養からはずれます。
私の給与から見れば扶養手当・家族手当が減額され、
また妻本人は国民健康保険に切り替え、
国民年金に切り替え加入しなければなりません。
そうすることが全体として見て、
節税につながるのでしょうか、どうでしょうか。
これは、実際の数字をそれぞれいただかないと正しい解答はでませんが、
扶養手当・家族手当が減額され、また妻本人は国民健康保険に切り替え、
国民年金に切り替え加入しなければならないことを考えれば、
「二カ所からの給与ではこちらが支払う税率が高い。
節税のため、本来なら君がもらう自営業の給与を
奥さんの収入として処理してはどうか。
そうすることできっと節税になるはずだ」
は、はずれていると思います。
このような、助言は半分あたっていて、半分まちがっています。
あてはまる人もいれば、あてはまらない人もいるということです。
中途半端な知識はかえって損をすることが多々あります。
やはり、その人の環境・状況すべてを把握してからでないと、
正しい解答はできない良い事例だと思います。
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