- 菊池 猛
- 株式会社 アイジーコンサルティング 不動産インスペクション課 課長
- 静岡県
- 中古住宅専門家
対象:住宅検査・測量
- 伊藤 裕啓
- (一級建築士)
- 伊藤 裕啓
- (一級建築士)
診断依頼したら、すべて診断者にお任せにするのではなく、病気を医師にみてもらうときと同じように、自分の体だと思ってどのような診断をするのか確認してください。病気でもそうですが、間違った診断は間違った処方になるからです。
名医とは、手術の腕が良いだけでなく、検査の質がいいのです。
お住まいでいえば、腕もあり、経験豊富な大工さんが耐震診断を出来るわけではないのです。経験と感だけでは出来ないのが耐震診断です。
一般的には見逃してしまいがちな小さな疑問や問題を徹底的に調査し、それまで培ってきた知識や経験から正しい対処方法を見つけるのです。
現状はどうなのか、それによるマイナスはどのようなことが考えられるのか、根本的な原因は何なのか、どんな処置が必要なのか。自分で納得のいくまで説明してもらうようにしましょう。そうすることが、より適切な耐震改修につながります。
また、小屋裏や床下など、通常目につかない箇所については、2~3年に1回程度の点検が必要です。万一、シロアリの被害や雨漏りなどがあっても、早めに対処すれば被害を最小限にくい止めることができます。
以上、申し上げましたように、建物の「耐震性能」と「耐久性能」はイコールといっても過言ではありません。適切な診断を行なうことが、建物の耐震性能向上(建物を強くする)及び、耐久性能向上(建物を長持ちさせる)をバランスよく行なうための第一歩だということがお分かり頂けたのではないでしょうか?
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