- 鈴木 将樹
- 英語総合即戦学校
- 英語講師
対象:英語
日本に生まれていなかったらと思うとぞっとする。英語圏の国で生まれて、日本語を一から勉強することを思うと、果てしない道のりのように思う。ひらがなから始まってカタカナ、漢字。年上の人と話すときの敬語、ビジネス上のさらに改まった敬語。時候の挨拶。漢字があるだけでももう大混乱なのに、漢字には読み方が2つある。句読点、「てにをは」。なんでこんなに入り組んでいるんだろうと思うぐらいである。
一度飛行機で、香港の飛行機会社だったのだが、客室乗務員の男の人がかなり日本語がうまかった。おそらく香港の人だと思うが、機内食のトレーを下げるときに「お粗末さまでした」という僕もよく聞いたことのない敬語を使っていたほどだった。イントネーションなどもナチュラルで感心していたのだが、たまに突然「あー荷物ですか?とってあげるよ」というように敬語ではなく、友達に話すような口調になったりして、僕的には面白かったのだが、同時にやはり日本語は言語としてかなり難しいものなんだろうなあと思った記憶がある。
しかも、NHKあたりで頭の堅そうなおじさんが、「全然」は否定的な言葉と使うもので「全然いいよ」は日本語としては間違っているのである!、なんてことを無駄に熱く語っていたりする。めんどくさいもんだ、日本語とは。
そんなわけで、英語を勉強している方には、日本語のほうがはるかに難しいもので、それに比べれば英語は難しくない!と気を楽にして勉強してもらいたいと思う。逆に英語で話すほうが日本語のようなガチガチの敬語がないので、人と年上の人でも仲良くなりやすいし、人と人との間の壁もなく、楽なときだってあるだろう。
個人的には、最近携帯とパソコンの進化で漢字を手で書くことが少なくなり、忘れている漢字が増えていることに一抹の不安を感じる今日この頃。
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