- 山内 ケイト
- ドリームアップデザイン株式会社 Executive Director
- 東京都
- ビジネスコーチ
-
050-3488-4725
対象:コーチング
コミュニケーションはやはり難しいです。
コミュニケーションというのは、辞書を見ると、「感情、 意思、情報などを受け取りあうこと、あるいは伝えあうこと」とあります。
日本語だと意思の疎通ということが言えると思います。
単なる会話(カンバセーション)ではなくて、双方向のやり取りで、持っている情報に対して単なる発信ではなく、発信した内容と受け取った内容が同じものとして共有される必要があるのです。
先日、ある団体からコミュニケーションのセミナーの依頼があり、セミナーの主催者と打ち合わせをしました。
そこで、以前自分がその団体主催のランチ会に参加したことの体験をもとに、テーマの提案をしたところ、
「自分たちはそういうところはできてます!」とはっきり言われました。
この方はいろいろと勉強もされていて、コミュニケーションやNLP(心理学)のこともご存じなのです。
ですから、自分のことにはとても自身があるのだと思います。
私はちょっと困りました。
その団体の集まりに私が参加するときに事前に聞いたことは、
「団体が主催する集まり」
「楽しい催しがあるランチ会」
「団体に所属していない人もたくさん来るから安心できる」
というものでした。
当日、ランチ会の会場に着いた時のことです。
会場にいる人たちは、みんな楽しそうで知り合い同士という感じでした。
さらに、会場には受付がなくてどうしたらよいかわからないので、私は疎外感でひっそりと会場の外に立っていました。
私は、「このランチ会は、団体に所属している人のために開催されているので、それ以外の人は部外者扱いなのかな。だって、どうしたらいいかわからない状態だから。」と思いました。
「もう帰ろうかな」とも思いました。
このこともあり、セミナーの打ち合わせでは、伝えるときの重要性を話したところ、
「私たちはそういうところはちゃんとやっていこう!ということで、からなず
「団体に所属していない人もたくさん来るし、こういう団体が主催している」
ということも伝えています。」
という返事が返ってきました。
でも、私には「伝わっていなかった」んです。
それは、私がきちんと聞かなかったから?
実は私だって、同じことをやってしまっています。
私があるコーチの人と話をしたときのことです。
私 「家にいても仕事の情報を得るために本を読んだりテレビを見たり
していて、忙しくてなかなか自分の時間が取れないの。」
相手「テレビ見たり、本を読んだりする時間はあるなら、それは自分の
時間は取れているってことでは?」
相手にこう言われて、私は「この人は私のことを分かってくれていないなあ」と思いました。
コミュニケーションをするとき、人は「お互いは分かり合える」と錯覚しがちです。
しかし、この会話に出てくる「自分の時間」についてを考えてみると、
「自分の時間」の概念が同じではないので、お互いに分かり合えていません。
これは特別なことではなく、実はどのような会話にでも起こりうる現象です。
これが、「自分の地図と相手の地図は違う」ということです。
人は、情報を得るときに、自分の持っている地図に照らし合わせて自分に取り込みます。
この地図は、今まで得た知識や経験、教わったことなどから出来上がっています。
ですので、人によって地図の内容は違っています。
地図が違うということは、同じ情報を受け取っても、取り込まれる内容は人によって違うということです。
だから、「自分の時間が取れていない」と発信したにもかかわらず、
相手は「自分の時間は取れている」というふうに受け取りました。
受け取ったことが全く違う解釈をされても仕方がないことなんです。
だから「ああ、この人は自分の時間の概念が違うんだ」と分かり、本当はそこで「自分の時間って・・・・なんだ。」と後から説明ができるのです。
ここで、せっかく相手の相手からの反応に対して「あの人はわかってくれていない」で済ませてしまうことが多くあります。
「何で、私の言ったことが分からないんだろう?」
「私はちゃんと説明したのに、なんで説明できていないって思われるんだろう?」
相手が何かしらの反応を返してくれたということは、とってもラッキーですね。
その情報から修正をすればいいからです。
“相手の反応が自分のコミュニケーションの成果である。”
相手からの反応は、ただ単に、自分のコミュニケーションの成果なのにもかかわらず、ついつい、相手の反応を受け取った時に、感情に走ってしましがちです。
「自分の時間」の会話についても、私の受け取ったのは「この人は分かってくれていないなあ」でした。
そうなると、「なんでわかってくれないの?」となってしまいます。
その先は、「もうこの人に何を話してもわかってくれないだろうなあ」となってしまうかもしれません。
恐ろしい結果です。
私は、コミュニケーションの成果ということをよ~く分かっていながら、ついつい「分かってくれない」と反応してしまいました。
分かっていてもできないんですねえ。
ほんとに。
単なる成果を相手が発信してくれただけなので、本当なら素直に「こう反応したんだ」と受け取ることが必要でした。
そうすれば、「こう情報を修正するとわかってくれる」と問題解決できます。
次回は、同じような間違いはしないでしょう。きっと。
きちんと相手の反応を受け取って、そこから自分の発信を修正してみることが
できてくると、本当に良いコミュニケーションに繋がると思います。
ある団体のセミナーのテーマはコミュニケーションに決まりました。
私の気持ちが分かってもらえるように、うまく盛り込みたいと思います!
このコラムの執筆専門家
- 山内 ケイト
- (東京都 / ビジネスコーチ)
- ドリームアップデザイン株式会社 Executive Director
想いを成果にするコーチ
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