大学の製図室ってこんなもの - コラム - 専門家プロファイル

高安 重一
有限会社アーキテクチャー・ラボ 代表取締役
東京都
建築家

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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大学の製図室ってこんなもの

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昨日はある大学の今年度最後の授業。
だいたい最後は課題の提出と講評となる。

ところが製図室があまりに汚いので、
「いままでこんな汚いところで授業したことはない!」といきなり怒ってしまった。
学生の怠慢を怒ったのではなくて「このようなシステムで良いと思っているのか大学は!」と言う感覚。

国立は人数も少ないので、各学年に製図室があてがわれて自分の机という感覚で製作する環境があるけれど、私立は学生の数が多いから製図室は共用で授業ごとに片付ける必要がある。
設計事務所だって片付けなければ動きが取れなくなるし、片付けながら使うというのも良いことだとは思う。

しかし前の人がそうしていたから自分もそうするのか、自分のスペースという意識がないのか、
全く人ごとのように床の仕上げが見えないくらいのゴミが散らかり、
机の上には誰のものかわからない飲み物や食べ物の残りが散らばってる状態。

特に気になるのはこの飲み物などで、大事な制作物に飲み物をこぼしたら取り返しがつかない。
どう責任取るんだろう?
自分で汚すのは自業自得だとしても、こんな大勢で作業している状況では人にぶつかったりして壊されたり、
こちらも誰かの飲み物を倒しかねない。

ペットボトルのふたが閉まっていればまだしも、
最近の学生は1リットルの紙パックのジュースを持ち歩いている人が多くて困る。

しかし建築学科なんてほとんど設備投資いらない学科なのに、
何十年も同じ教室で製作しているのはどこかおかしいのではないか?
製図台や工具やパソコンがあればもちろん良いけれど、
まあ譲って道具は自分で用意しても良いとして、イスやテーブルさえまともに無いこともあった。
掃除やイス取りゲームから授業を始めるのを学生に教えるんだから悲しくなる。

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