ル・コルビュジエ「その土地の風土に合わせた設計」
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写真は上野の国立西洋美術館です。
1959年竣工。
設計はル・コルビュジエ。
その建設にあたっては弟子の前川國男・坂倉準三・吉阪隆正が共同でサポートしました。
この建物の外壁(PCパネル)はコルビュジエ提唱の「モデュロール」という
寸法体系から決められたプロポーションです。
(外壁に限らず、すべての要素が「モデュロール」で決められています。)
PCパネルには当初、高知桂浜の青石が埋め込まれていたそうですが
残念ながら現在は補修後のものなので竣工当時のものではありません。
当時、PCパネル作成にあたり様々なサンプルを作成したそうです。
その写真をフランスに送り、コルビュジエが決定したそうですが
日本の左官技術「豆砂利洗出し」を彷彿させる"繊細"なイメージです。
同時期の他のコルビュジエ建築とやや印象が異なるのは、多分にこの外壁の印象の為のように
思われます。しかし、「均質なもの」を追求してきたモダニズム思想の丁度、転換期であり
「その土地の風土に合わせた設計」を目指した結果かもしれません。
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