- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
環の小坂です。
ウェブマーケティングでもよくつかわれる5フォースについて簡単にまとめます。
5フォースの使い方
5フォースとは「既存競合」「新規参入の脅威」「代替サービスの脅威」「買い手の交渉力」「売り手の支配力」の5つです。
競争環境を作る要因を知ることで、戦略に役立てます。
5フォースの内容
・既存競合:既存の競合を知ることで、その中での差別化要素を理解する。
・新規参入の脅威:参入障壁が新規参入を妨げるが、その障壁の高さや要因を分析する。規模や資本が必要な場合は障壁が高い。また、乗り換えコストが高かったり、製品の差別化が強いと障壁になる。政府の政策・規制も影響を及ぼすことがある。
・代替サービスの脅威:違うサービスが代替力を持つと脅威にさらされる。代替サービスは既存競合の激化にも影響を与える。
・買い手の交渉力:供給が多いと買い手の交渉力が強くなり、価格が下がっていく。自社の強みが強ければ、弱くなる。
・売り手の支配力:メーカー等の仕入先の強さを指す。独占的なメーカーがあると支配力は高まる。また、希少価値の高い骨董品等もどうようである。
5フォースの例
・新規参入の脅威:会員を多く抱えロイヤリティが高いと、仮に新規参入があっても脅威にはならない。ブランド企業等。但し、大阪での三越・伊勢丹、名古屋での高島屋のように、地場のブランド企業(大阪だと高島屋・大丸等、名古屋だと松坂屋)に対して力のあるJR等と組んで参入する例は今後増えるだろう。
・代替サービスの脅威:USBフラッシュメモリにとって、dropbox等ネットでの共有手法は代替サービスとなる。デジカメにとっての携帯電話もそう。
・買い手の交渉力:パソコンは代替手段としてタブレットやスマートフォンが登場している上に、買い替え需要の減少で、買い手が強くなる。
・売り手の支配力:iPhoneやiPadのようにニーズが高く、そのブランドで売れる商品を仕入れる場合、売り手(apple)の支配力が高くなる。
5フォース分析を通して、企業の状況だけではなく、業界を取り巻く環境を理解することで、ウェブでどのような備えや施策が必要かを考えることが出来る。
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