- 福島 一隆
- 銀座トリニティデンタルクリニック 理事長
- 東京都
- 歯科医師
対象:一般歯科・歯の治療
- 赤岩 経大
- (歯科医師)
- 赤岩 経大
- (歯科医師)
インプラントも虫歯や歯周病になるの?
インプラントは虫歯になりません。ですが、「インプラント周囲炎」と呼ばれるインプラントを支える周囲の骨が溶けてしまう病気に罹患してしまうことがあります。その場合、早期に有効な治療をしないとインプラントが動揺し、脱落することもあります。原因としては、歯周病と同じ種類の細菌の関与が考えられています。
ですので、歯周病の治療がしっかりとなされていないままに、インプラント治療をすることはお薦めできません。また、治療中、治療後もきちんとご自身でプラークコントロールをして頂くことと、クリニックで定期的にメンテナンスを行い、口腔内を清潔な状態に保つことが大切です。
もう一つ、大切なことは咬合力のコントロールです。例えば、一部のインプラントに力が集中することで、セラミックの歯の破折、アバットメント脱離、インプラント破折、はたまたインプラント周囲の骨吸収を引き起こす可能性があります。
細菌と咬合力のコントロールが出来て初めて長期的な予後がよいインプラント治療が可能になると考えています。
インプラント治療の寿命はどのくらい?
日本には数多くのメーカーのインプラントが存在しますし、各メーカーが何種類ものラインナップを揃えている上、毎年のように新製品を発売しますので、数百種類のインプラントが存在しています。ですので、一概に寿命が何年かはお答えしにくいのですが、当院で使用しているドイツ製のインプラントに関しては、1987年から25年間という安定した長期的なデータがあります。
25年前は、昭和62年で、NTTが携帯電話のサービスを開始した年です。Windows 1.0が、1985年に発売になりましたが、ブームになったのは、Window95ですので、それから8年後のことです。現在では、当時使われていた多くのインプラントが大幅なラインナップの改正、改良、廃止を行っているのですが、このドイツ製のものは、マイナーチェンジだけしか行っていない唯一のインプラントといえるでしょう。つまり結果が良いということの裏付けになると思います。
一般的には、10年で90〜98%の生存率のデータをよく見ます。また、世界で一番長く機能しているインプラントは40年以上経過しています。ですが、たった一人の患者様のデータにすぎません。
現時点で言えることは、ある一部のメーカーのインプラントは25年以上の良好な結果を持っていますが、それ以外のインプラントはそれより短い歴史を持っていないので、実際のところデータがないというところでしょうか。
フリーダイヤル:0120-64-1182 e-mail:akasaka@est-imp.com
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