◆大人のきれい字　書き方情報 （ ことのは探訪 ）◆ vol.３３

こんにちは、今井淑恵です。

今日の「ことのは探訪」は「八のつく字」を集めてみました。

仏教に関することばが多く見られます。昔は自然や神仏、

目に見えないものにも畏敬の念をもって生活していたのでしょうね。

前号32号で紹介した《大人のきれい字　実技編》「八福田」の意味も載せています。

◆ ことのは探訪 《 あれこれ！ 表現 》　～ 八のつく字 ～ ◆　　その1

【 永字八法 】……

　　　えいじはっぽう……　「永」の字が持つ、全ての文字に共通する八種類の運筆法　

【 八代集 】………

　　　はちだいしゅう……　勅撰和歌集のうち、初めの八集。
　　　　三代集は「古今和歌集」「後撰和歌集」「拾遺和歌集」、「後拾遺和歌集」
　　　　「金葉和歌集」「詞花和歌集」「千載和歌集」「新古今和歌集」

【 八部集 】………

　　　はちぶしゅう………　仏法を守護する八種の鬼神のこと

【 八福田 】………

　　　はちふくでん………　敬い仕えると福徳を生じるものを田にたとえて八種にしたもの。
　　　　　仏、聖人（高僧）、和尚、阿闍梨（あじゃり）、僧、父、母、病人

【 八木 】…………

　　　はちぼく……………　松、柏、竹、楡（にれ）、桑、棗（なつめ）、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　柘植（つげ）、橘の八種の木。

【 八歌人 】………

　　　はちかじん…………　六歌仙（平安時代初期の歌道にすぐれた六人）
　　　　在原業平、僧正遍昭、喜撰法師、大伴黒主、文屋康秀、小野小町と柿本人麻呂、山部赤人をいう

【 米寿 】…………

　　　べいじゅ……………　八十八歳の祝い

【 八段 】…………

　　　はちだん……………　筝曲八段の調べの略、作者は八橋検校

【 八難 】…………

　　　はちなん……………　八つの災難。飢、渇、寒、暑、水、火、刀、兵難の称

【 八里半 】………

　　　はちりはん…………　やきいものこと。（味が栗に及ばないのを九里に

　　　　　　　　　　　　　　　　　やや足りないの意にかけたもの）

【 近江八景 】……

　　　おうみはっけい……　滋賀県の琵琶湖南西岸の景色

　　　　　　（比良山の暮雪、三井寺の晩鐘、堅田の落雁、石山寺の秋月などが有名）