- 森岡 篤
- 有限会社パルティータ 代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
当方コンセプトの「永く住むためのフレキシブルな家」を実践しています。
このシリーズでは、NNボックスの設計の考え方を解説しながら、現場監理状況を紹介したいと思います。
敷地・環境
NNボックス敷地は、東京都杉並区の1種低層住専(建ペイ・容積:50/100%)の古くからの閑静な住宅地で、増改築を繰り返してきた既存住宅を解体し、新築する計画です。
風致地区に指定されたエリアで、建物外壁は隣地境界線から1.5M、道路から2m離すことが求められ、建ペイ率は40%に押さえられます。
敷地の東面が、幅4mの道路に接しています。
入居世帯構成
建物は、
・祖母
・孫:兄家族:夫婦+幼児
・孫:弟家族:夫婦
の3世帯が入居し、将来孫の親夫婦が入る可能性もあるという、大家族のための住宅です。
上記3世帯の他、予備スペースを含め、4区画とし、各区画の床面積を16〜18坪、全体の面積70坪程度が要望されました。
予算から考えると、延べ床面積70坪とするとかなりローコストにする必要があるので、予備スペースを将来増築可能なスペースとして、当初は3世帯分の計画をしてはどうかと提案したのですが、結局4区画として計画を進めることになりました。
1区画(世帯)16〜18坪というのは、夫婦だけならともかく、子供ができ、子供が大きくなったら、かなり窮屈になります。
写真は、既存建物解体後の敷地、南西から北東方向に撮影
塀の奥が、東側の前面道路