
- 清水 健太郎
- ライフクリエイション 代表
- 埼玉県
- キャリアカウンセラー
対象:転職・就職
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
企業はなぜ志望動機を聞くのでしょうか?またその難易度は年々上がっている気がします。
震災で被災を受けた方の再就職で志望動機を掘り下げて聴く会社は少ないかも知れません。なぜだと思いますか?心理学者のマズロー氏によれば人間には5つの段階的な欲求があるといいます。
(1) 生理的欲求:食物、飲み物を得たい「生きたい」という欲求
(2) 安全欲求:住居、老後の貯蓄など「確保したい」という欲求
(3) 社会的欲求:職場への所属、「属したい」という欲求
(4) 尊重の欲求:仕事の成功による効力感「認められたいという欲求
(5) 自己実現の欲求:仕事を通じて自己実現したい「かなえたい」欲求
つまり震災など特別な場合を除いて、現代社会では働く人の欲求も高い次元にあり、逆に企業からの求められるものの難易度も上がっているといえます。人柄だけで内定を勝ち取るのはなかなか難しく最終面接で落ちるケースが多いのもしっかりした志望動機が求められていると考えられます。しっかりとした準備が必要です。
「志望動機を書くのが難しい」という相談は非常に多くの学生さんから頂きます。そしてその中身を見てゆくと「好きだから」「興味があったから」ということを訴えているものが非常に多いと感じます。確かに「車が好きだからお客様にその良さを伝えられる」「旅が好きだからこの仕事に携わりたい」「好きだから長く続けられると思う」という学生さんの主張は正論とも言え、それ自体が間違っているとは思いません。
しかし学生の皆さんには是非「視点」を変えて考えてほしいのです。「好き」を中心に伝える志望動機はいった誰を納得させるものなのでしょうか?皆さん自身が「好きだから・・・」と納得しているに過ぎないのではないでしょうか?
第2回の就活ゼミで、『皆さんは採用担当者を「納得」させるために「説得力」のあるメッセージ(自己PRや志望動機など)を伝える必要があります。』とお話ししてきました。これが戻るべき就職活動の基本なのです。「好きだから・・・」と伝えても「好きなだけで、仕事の中身が分かっていないのでは?」「本当に業界のことを研究したのか?」「あこがれで入ってきてもミスマッチが起こるだけだ」これが採用側の本音だと思います。
ではどうしたら良いのでしょう?その方法を次回の講義でお伝えしたいと思います。
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