- 奥山 裕生
- 奥山裕生設計事務所 主宰
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
戦後、あらゆる面で西洋文化を取り入れてきた日本ですが、
玄関で靴を脱ぐという行為だけはかたくなに守ってきました。
西洋の玄関がリビングやダイニングへの「単なる通過点」であるのに対し、
日本の玄関には、「玄関で迎える」「玄関でもてなす」「玄関で見送る」
などの様々な役割が求められているような気がします。
そのような玄関の意味合いを踏まえますと、
玄関は「第2のリビング」として設計することが
大事なのではないかと考えております。
必ずしも広くて立派な玄関は必要ないと考えていますが、
シンプルで機能的で、素材や、光、通風などにも気を配った
心地よい空間を創りたいと思っています。
ちなみに、ドラえもんは靴を履いていませんが、土足のまま
家に上がって、日本文化を冒涜しているわけではありません。
ドラえもんの足には、「反重力機能」が備わっていて、
地面から2~3ミリ浮いているそうです。
日本人にも反重力機能が備わっていたら、住宅の玄関空間は
変わっていたかもしれません。(笑)
このコラムに類似したコラム
間違いのない、2世帯、3世帯で暮らす家づくりのポイント 三竹 忍 - 建築家(2012/10/19 20:23)
東大和市の住宅 ハモニカ 2 :厚さ3cmの杉板の床 志田 茂 - 建築家(2012/09/18 17:58)
20年前に伐採した庭の「欅」を生かした住宅を設計する(その… 荻津 郁夫 - 建築家(2012/07/18 11:44)
荻津郁夫建築設計事務所HPリニューアル 荻津 郁夫 - 建築家(2011/07/25 23:09)
大きなトップライトのある家 山崎 壮一 - 建築家(2010/08/21 10:09)