- 人見 隆之
- ISOマネジメント研究所 所長
- ISOコンサルタント
対象:ISO・規格認証
- 人見 隆之
- (ISOコンサルタント)
- 人見 隆之
- (ISOコンサルタント)
先日、ある中小企業の経営者から、
「うちは、取引先からISO取得の要請はないので、ISOは関係ないよ」
ということをいわれました。
ISOというと、取引先から取得の要請があるから取得するもの、とか、
ある程度大きな会社がやるもの、と思っている方が多いように思います。
確かに、取引先から調査表などが来て、取得を推奨することがありますし、
建設業では、公共工事の入札の際に関係する、経営審査事項の評価に、
ISOの認証が関係していたりします。
しかし、ISOの認定機関が公表した調査結果(公益財団法人日本適合性認定協会調べ)
によると、
ISOを取得した企業の取得理由で最も多かったものは、
「社員の意識の向上を高めるため」(63.0%)で、
次いで「自社品質管理システムの基盤強化(業務の標準化を含む)」(53.3%)、
「製品又はサービスの質、環境パフォーマンスの向上」(51.1%)でした。
「取引先、親会社等からの要求」(35.0%)を
取得の理由としてあげている企業は少ないことがわかっています。
つまり、ISOを取得している企業は、外部的な要因よりも、
内部的な要因である、自社の都合で取得しているところが多いのです。
ISOとは、「経営をうまくやるためのツール」です。
ISOは、目的ではなくて、経営をうまくやるための手段であるといえます。
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