ゲストティーチャー・・１

 
先日、中学校のゲストティーチャーに行ってきました。

中学１年生です、みんな真面目で一生懸命で本当に可愛いです。

子供達が将来どんな仕事に就きたいかなんて考えるための職業紹介や案内の先生役というかそんなんです・・

まず、私の職業を当てるクイズ。

子供達がいろんな質問をしてきました。

・どこで働いていますか？

パソコンに向かっていることが多いです、外にも行きます。

・どのくらいの時間働いていますか？

忙しいときは寝るとき以外はずっと働いています。

・もうかりますか？

もうかりません。

・定年はありますか？

ありません、仕事があればいつまででもやれます。

・やりがいはありますか？

やりがいしかないかもしれませんね・・

・ｅｔｃ・・

うーん、なんでこんな馬鹿なことばかり話す私・・

こんなことばっかり言ってるのに子供達全員が私のことを「設計士」と言い当てました。

たいしたもんだ・・

みな賢い。

でもちょっと違うけどね。

ついでは、職業についての質問なんかです。

・この職業につきたいと決めたきっかけと時期は？

昔から絵を描いたり物を造ったりすることが好きでそんな仕事に就きたいとずっと考えたいたんです。それで皆さんくらいの年の頃にＴＶで有名な建築家の先生の番組を見ていてこれだと閃きました。

なりたい仕事を早くから見つけることが出来たことは本当に幸せなことだったと思っています。

・この職業のなり方は？

まず資格が絶対に必要です。

いろいろな人がいるのは確かですが、まず建築系の大学を出てから設計事務所に就職してそこの先生の弟子になり、一級建築士を取得その上で経験を積んでから独立するのが一番一般的ななりかたです。

だいたい普通の人で大学を卒業してから１０数年で独立します。

・向いている人はどんな人ですか？

理数系の頭と芸術系の頭の両方が必要です。

建築家っていうのはけっこう人気のある職業でなりたい人がいっぱいいます。楽天的であきらめずにがんばれる人が向いていると思います。

・この仕事の魅力は何ですか？

自分の考えた頭の中の物が実際に形になり、それを喜んでくれる人がいる・・
しかもそれがいつまでも残ります。

こんなにうれしいことはありません。

そう、言い方を変えれば・・

人のお金使って自分の好きなもんつくって、しかもお客さんが喜んでくれる。

こんないい商売はないかも？

まあ、だから難しいんですが・・

それから各々個人からの質疑応答。

ハーイ！と元気良く手を挙げて！

・つらいことはありますか？

労働という意味では寝ているとき以外はいつも仕事、期限がありますし責任も大きいので過酷です。

あと考える仕事なので、うまくいかないことも多々ありますから、そういう時は辛いですね。

それと人の命がかかってくる仕事なので責任という物はとても大きくプレッシャーは凄いです。

・プライベートに関わりますか？

今は個人営業なのでほぼ毎日がプライベート、寝ているとき以外はいつも仕事ですから家族の協力はかかせませんね。

・道具は何を使いますか？

基本的にはパソコンと紙と鉛筆と資料があれば・・

あとは頭です。

・夢はありますか？

子供の頃は日本一世界一の建築を建てたいと思っていました、今もいつかそうなりたいと思っています。

まだまだどころかとても無理でしょう、もっともっと勉強です。

・もうかりますか？

全然儲かりません。

でもお金では得られない物をたくさん得られます。

・やめたいと思ったことはありますか？それはどんな時ですか？

一度もありません。

願わくば子供達に建築家という仕事が馬鹿みたいに働いてる貧乏な商売だ、なんて思われませんでしたように。

Atelier繁建築設計事務所ＨＰ

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Ｂｌｏｇ：よもやま建築日記

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