STANDARD TRADE.で製作している椅子のORCH-01Dと02Dの紹介になります。 ORCH-01Dは座面のファブリックが幕板全体を包み込み、 脚と背が座面に食い込む形のデザインです。 ファブリックの面積も大きく、 丸みも帯びていますので、全体的に優しい印象を与えます。 背面は上中下段と水平に並ぶ部材が、 背中や腰をそれぞれの高さで支えてくれます。 浅く腰掛け、もたれかかって座っても どこか安定感があります。 ORCH-02Dは幕板に座面のファブリックが仕舞い込まれ、 より、座面がふっくらとした印象になります。 木部の面積が多くなり、ナラの木目が引き立ちます。 こちらの背面も緩やかな曲線を描いているので 座っていても背の収まりが良く、座りながらの作業等で 体を左右に向ける動きも取りやすいと思います。 見た目にも座り心地にも異なる2つの椅子。 どちらも初期からあるアイテムですが、 都度、座り心地を見直し、 マイナーチェンジを繰り返しています。 一度完成させたらそれで終わりではなく、 より良くする事を考え、 見直す事が大切であるという考え方が、 この椅子には現れているように思います。
このコラムの執筆専門家
- 渡邊 謙一郎
- (インテリアデザイナー)
- 株式会社スタンダードトレード 代表取締役 社長
結果として長く残るような家具をつくっていきたい
目黒区五本木にオリジナルの定番商品を販売するショップ、横浜には自社工場を構え、個人住宅用の特注家具を中心に、質のいい材料を選び、長く使えるようなシンプルで雰囲気のある家具を手がけています。また、店舗、事務所、住宅のリフォームも対応可能です。
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