- 林 秀成
- 上席プロデューサー
- 福岡県
- 建築プロデューサー
対象:住宅設計・構造
やっと秋の気配が感じられるようになりました。
秋は住宅業界が活発化する季節です。
夏の間は、暑さや夏休みの帰省、レジャーなどが原因で、
家づくりの問合せや住宅展示場に足を運ぶ人が激減します。
これを業界では「夏枯れ」といっています。
特に今年のような猛暑では家の商談どころではないといったところでしょうか。
そこで各社ともに人々が動き出す秋に満を持して様々なイベントを仕掛けるわけですね。
今年も例年同様に「○○博覧会」「△△参観日」といったCMやチラシを目にします。
当社のご相談者の中にも何社かのイベントに参加されて、お米や飲み物、キャラクターグッズなど
プレゼントをもらったり、豪華なお昼ごはんをご馳走になったという方が数組いらっしゃいました。
お祭りではないのですから、プレゼントやノベルティの類はまったく必要ないと思うのですが、
参加のキッカケづくりの目的があるのでしょう。今も昔もモノで参加を誘うイベントが主流です。
イベントには当然経費が掛ります。そして何よりも真剣に家づくりを考えている方にとっては
じっくりと腰を据えて相談、商談をする機会にはなりにくいようです。
そして秋にイベントが集中するもうひとつの理由。来春の決算を控えた企業の場合、
この秋の受注が決算の数字を左右する最後のラストスパートの時期だから必死です。
したがって契約前の段階の方にはキャンペーン、契約特典が提示されると思います。
一見、非常にお得感のある特典かもしれませんが、よくよく慎重に検討してください。
損をしてまで受注する企業はありません。
また、特典の権利を得るには必ずといっていいほど「期限」や「条件」があります。
契約期限、着工期限、見学会開催条件など。
「今月末まで」といわれた特典が、来月には全く適用されなくなるものでしょうか。
私の経験ではすべてがそうなるわけではありません。
いい家づくりにはまったく関係のない企業サイドの理由で、納得できないまま
ハンコを押したりすることにないよう気をつけたいものです。
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