- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
環の小坂です。
前回「アクセス解析の種類」の話をしましたが、
これが重要なのは設計する上で必要な知識だからです。
アクセス解析を始める際に設計を行います。
サイト構築をする際に設計をするのと同様です。
その際にはサイトの特性や営業目標などを勘案し、
「どのような情報を分析するか」を決めます。
そのためには「必要な情報を取得できる」こと、
最悪でも「加工すれば必要な情報を産み出せる」ことが大切です。
そのためには
・URLの生成方法(特に動的サイトの場合)・ファイル名のつけ方
・アクセス解析ツールの選定
というのが必要になってきます。
ここで判断を誤ると、解析ができなかったり、非常に手間がかかります。
考え方としては下記のステップがいいと思います。
・まずはウェブビーコン型でツールを選定する。
(予算や必要な情報を考慮して)
・社内規定やシステムの複雑さなどによりウェブビーコン型を採用できない場合は
パケットキャプチャー型を検討します。
・サーバー環境上・予算上パケットキャプチャー型も採用できない場合は
サーバーログ型を検討します。
・サーバーログでも十分なログが取れない場合、
再度ウェブビーコン型を検討する。
という流れになります。
大抵の場合、どれが適切化は下記のようにわかれます。
・パケットキャプチャー型しか採用できない場合:大手に多い
・ウェブビーコン型しか採用できない場合:中小に多い
・サーバーログ型かウェブビーコン型しか採用できない場合
・サーバーログ型かパケットキャプチャー型しか採用できない場合
の4つです。
パケットキャプチャー型とウェブビーコン型は取得方法も違う上に、
その特性の違いからどちらかに決まります。
サーバーの設定の制約がある場合にはウェブビーコン型しか選べないケースも多々あります。
サーバーが多かったり、複雑な場合にはパケットキャプチャー型しか選べないケースが多いです。
レンタルサーバーではパケットキャプチャー型はありえません。
ということから前述のステップでツールの形式を選ぶのが良いです。
形式が決まったらどのツールかですが、基準は下記3つです。
・予算(ツールの予算及び運用・手間の予算)
・欲しい情報との相性(特に動的サイトや複数ドメインの場合重要)
・使いやすさ(実際に使う人のリテラシやかけられる時間なども考慮します。)
この3つでツールを選びます。
アクセス解析に時間をかけられる人は少ないでしょうから、
簡単に使えることと予算は非常に重要です。
そして欲しい情報が加工時間も含めてどれだけ短時間で取得できるか。
情報加工に時間をかけるのは無駄です。
その情報を元に考えるのに時間をかけるべきです。
ですから
・機能が多ければいいというものではない。
・価格が安ければいいというものではない。
ということを考え、そこから選んでいきます。
その後ツールの設定に移ります。
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