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厚労省若手PT報告、政務三役におごりを感じる!?
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厚生労働省が昨日28日、若手プロジェクトチーム報告会を開催したが、
政治主導を掲げて公務員制度改革を実行する民主党政権に対する
職員の本音が垣間見えるものとなった。
28日23時24分にアップされたasahi.com記事はこう報じた。
http://www.asahi.com/politics/update/0728/TKY201007280599.html?ref=goo
厚生労働省政務三役の指示に納得している職員は1%――。厚労省の
本省職員を対象にしたアンケートで、大臣や副大臣などの政務三役に対する
不信感が浮き彫りになった。政務三役の「おごり」を感じる職員も半数近く。
長妻昭厚労相は省の目標で「おごりの一掃」を掲げるが、皮肉な結果が出た。
調査は、長妻氏が厚労省改革のため省内公募した若手職員による
プロジェクトチームが6月に実施した。本省勤務の約3200人が対象で、
省内LANを通じて749人が回答。28日に公表された。
上司の評価は、課長級、局長級以上、政務三役など役職別に調べた。
「現実的なスケジュール感の観点から、納得のいく指示が示されている」
という評価は、課長級38%、局長級以上29%に対し、政務三役は1%。
「厚生労働行政に対する思いやビジョンが伝わってくる」では、
課長級が29%、局長級以上が31%で、政務三役は15%だった。
一方、「おごりを感じる」のは、課長級、局長級以上ともに6%だったが、
政務三役は48%に上った。
結果を公表した若手職員は「職員とリーダーとの信頼関係が構築されて
いない」と指摘。省内改革のため政務三役と職員のコミュニケーション
向上や明確なビジョンの提示を求めた。これに対し、長妻氏は
「局長以上を集めた朝礼で、今後の進む方向を申し上げている。
所信表明も全職員にメールで配った」と戸惑い気味。そのうえで
「もっと強烈に伝わるように工夫をしていきたい」と語った。
政治家は選挙によって国民に対する責任を全うするが、公務員は責任を
取るために辞任を迫られることはないことを踏まえても、おごりを感じる
職員の割合が高すぎるように感じますね。
私は政権奪取後の民主党に、数の論理で押し通してきたかつての自民党と
同じ匂いを感じ始めていますが、「政治主導」の名の下に、官僚組織の
利点さえ無視しているように感じているのではないでしょうか。
その意味では「事業仕分け」も善し悪しかもしれません。
官僚の中には「晒しもの」にされたと感じてしまう方もいるでしょうね。
政治主導が政治による「押し付け」にならないことを期待したいものです。
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