神戸の白い住宅が完成しました。

神戸の西神南の住宅地にて、本日完成した住宅の引渡しがありました。

昨年の8月に建築主にお会いしてから9ヶ月間、たくさんたくさんお話しを続けてきました。

敷地は神戸市西神南の新しい開発区画地にあり、廻りには住宅メーカーによる建築が林立しています。

建築主さんに出会った当初は、押しの強い某住宅メーカーとの契約をされる寸前でした。

「帰宅時の地下鉄に乗って考えたんです。何十年ものローンを組んで、この家のためにこれから働いていくのかって考えたときに、はたしてこのままでよかったのかと・・・」

建築主さんがそのときにおっしゃられた言葉、ずっとずっと心に留めて、今日まで設計と工事監理に取り組んできました。

入念な竣工検査と、取り扱い説明、引渡し書類の確認、今後の緊急時の対応方法など、事務的な作業をきっちりとおこなった上で、最後に待望のヤマモミジの樹が届けられ、みんなの見守る中での、記念植樹となりました。

この樹が植わった瞬間に、僕の最初にみたイメージがしっかりと合致し、ほんとうにここまでご協力いただいた方々に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

今回の工事、住宅メーカーの作る住宅への挑戦という側面も多々ありました。

工事の予算や、工務店の継続的なフォローの体制や、既製品をいかに工夫し、新しいデザインの中で違和感のないものとして蘇らせるかなどなど、本当にたくさんの工夫と努力がこの白い住宅にはつまっています。

最後になりましたが、うちの事務所では、建築主の財産である住宅に関して、内覧会などを催してご案内することには消極的なのですが、今回のこの住宅に関しては、もしご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら当事務所までご連絡をください。

今週末の２９日土曜日の午後に限り、ご案内させていただきたいと思います。