- 伊藤 健之
- ユー・ダブリュ・コンサルティング 代表
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
だから、売上・利益を上げることが、最大の社員のモチベーション要素である。
とある営業部門の企画担当の方のお話しだ。
「仕事がとれたら嬉しい」
私も、そのとおりだと思う。
しかし、この職場は次のような風潮がある。
■ 部下は、売上が上がらなくて困っている
■ しかも、数字でがんじがらめに管理されているため、仲間と協力
しあう時間は許されない。(仲間と話す時間があったら一件でも多く営業しろ、と)
■ こんなわけだから、個人でひたすらがんばるより仕方がない
どうだろう?
先ほどのような発破のかけ方では、何も解決しないのではないだろうか?
「そんなことは分かっている」
「どうやったら、お客様から仕事をもらうかで悩んでいるんだ」
という現場からの悲痛な声が聞こえてきそうである。
この発破のかけ方は、
「今期は、利益をあげていこうぜ」
「面白いことをすれば、ワクワクするぞ」
「利益が上がらないと事業がなくなるから、みんなが頑張る必要がある」
などという「掛け声」と同じで、まったく共感を生まないものではないだろうか?
「当たり前すぎる」し、社員のPain(悩み)にミートしていないからだ。
こうしたスローガンみたいなことで、社員を引っ張れる時代ではない。
冒頭のお話を聞いたときに、感じてしまったことである。