当時の米国は莫大な国防費を投じて、世界最強の軍隊を擁していたが、医学の進歩に反して、国民医療費は増え続け、国家予算を脅かすほどになった。
このままでは、米国は国の内部から滅びると危機感を募らせ、医療の問題を明らかにすべく、世界中の国を地域・人種・宗教別などに細分化して詳細に調査した。
そして、2年後の1977年、5000ページに及ぶマクガバン・レポートが完成した。
調査の結果、現代病は文明が作り出した食源病であると結論付けた。
報告を受けた米国政府は、医学界や畜産業界などの猛反発を抑えて、健康政策の大転換を図った。