- 近藤 壯一郎
- 台所計画工房 キッチンスペシャリスト
- 神奈川県
- リフォームコーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
使う人の問題だとどうにもなりませんが、収納場所が少なかったり、無駄なスペースがあったりということなら、上手にリセットすれば物はスッキリ収まります。
どうすれば良いか考えてみましょう。
1.不用品の棚ざらえ
あなたのキッチンでワークトップの上に散らかっているものが、毎日は使わないようなものがほとんどなら話は簡単。
引出しや棚の中にある一度も使ったことがないようなもの、道具や器具などを全部出しちゃえば(誰かにあげたり、ガレージセールに出したりしましょう)、そこがカウンターの上にあったものの収納場所になります。
2.もっと近くに
さて、本当に必要なものだけに絞られたら、それらを目的に合った場所に置くことを考えます。
例えば、グラスやカップ類は冷蔵庫かシンクの近く、鍋類やスパイス類はクッキングゾーンの近く、コーヒーマグはコーヒーメーカーの近くといった具合です。
キッチンを4つのゾーンに分けて、それぞれのゾーンに関係するアイテムを配置するという、キッチンのレイアウトの仕方も前にお伝えしましたが、その延長です。
3.空間有効利用
ウォールキャビネットが縦に長いものだったら、棚を増やして内部を分割すると背の低いもの、お皿やプラスティック容器などを重ねて、より多く収納することができます。
コーナー部分のキャビネットには回転バスケットなどを設けましょう。大きな鍋などがかなり入れられ、出し入れも楽になります。また、シンク下にはゴミ容器やクリーニング用品などが置けますね。
4.さらに有効活用
キッチン前の壁(何というか覚えてますか?スプラッシュバックSplashbackですよ)やウォールキャビネットの下なども賢い収納場所です。
ウォールキャビネットの下の壁面にレールとフックを取り付ければ小物調理器具とかを引っ掛けて収納できます。これはキャビネットの扉の裏側にも応用できますね。鍋のふたやまな板などの指定席にもなります。
5.引出しもスッキリ
引出しの中、物を雑然と一緒くたにして入れていませんか?
中のものが引出しの開け閉めのたびにころがったり、目的のものを探すのにかき回したりしないで済むように仕切り板やカトラリートレーを使いましょう。
6.書類の山?
もし、お気に入りのウェブサイトからプリントアウトしたり、雑誌などから切り抜いたレシピ集とか、テークアウトや宅配品のメニューとかの紙の乱雑物があふれていて、それらを捨てられないなら、きちんと分類してファイル(色分けするとわかりやすい)し、専用の棚に立てておきましょう。
キッチン内にちょっとしたデスクワークができるようなエリアを設けるとさらに便利です。
7.好きなものが手前
当然ですが、毎日使うお気に入りの食器などはキャビネットの手前側に収納しましょう。
扉を開ければすぐに出し入れできます。
それほど頻繁には使わない特別な用途の食器や調理器具などは後ろのほうでもいいですが、手前にあるものと関連付けしたりして、必要になった場合でも扉を開けたとき、奥にそれがあることがわかるようにしておくことも大事です。
ということで、以上のようにちょっとした工夫、使い方で収納効率はぐっと良くなりますね。
でも、こういうことをすべてやっても解決しないときはリモデル(リフォーム)するしかありません。
キッチンのリモデルについての相談、質問、要望などがある方は台所計画工房へ。