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対象:保険設計・保険見直し
そのリスク細分料率について少し説明しておくと、リスク細分とは健康状態や喫煙習慣などの有無によって保険料を区別するもので、主に定期保険や収入保障保険のような掛け捨ての商品などに採用されています。
もう少し具体的にいうと、例えば喫煙習慣のある人とない人では死亡率には差があります。
当然ですが喫煙習慣のない人のほうが死亡率は低く、そういう喫煙習慣がない人だけ集めて保険加入者の集団を作ったほうが保険料を安く設定できるわけです。
■約2割も異なる保険料
とくに喫煙習慣がない人や、健康状態の良い人などはリスク細分の条件に合えば保険料はかなり安くなる可能性があります。
実際にどの程度の保険料が違うのか、アメリカンファミリー生命保険を例に紹介します。
<定期保険 40歳男性 保険金3000万 65歳満期>
・標準体 月払保険料15330円
・健康体 月払保険料13890円
・非喫煙体(健康体) 月払保険料12000円
標準体と非喫煙体(健康体)では保険料にして3330円もの差があります。約2割も保険料が違うことになります。
■代表的な優良体の基準例
カタカナ生保や損保系生保を中心に、多くの保険会社で採用されているリスク細分料率 ですが、リスク細分料率を使うためには喫煙習慣に加えて健康状態がいい(=健康体)ことが条件になることが多いようです。
ここで代表的な健康体の基準例を紹介します。
<健康体の基準例>
1、健康状態および身体状態が良好
(保険会社の定める引受基準)
2、血圧が最大140未満、最小90未満
3、BMIの値が18〜27の範囲内
(BMI=体重kg÷身長m×身長m)
基準はもちろん、健康体ではなく優良体と表現するなど、保険会社によってさまざまです。
また、損保系生保の中には運転免許証の色や等級のような条件でリスク細分している保険会社もあります。
自分にとって最もメリットのあるリスク細分料率を見つけるのはなかなか難しいと思いますが、リスク細分料率は保険料節約の効果も大きいので、頑張って探してみるといいでしょう。
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