【生命保険料節約のポイント】 3、ネット生保の活用 - 保険選び - 専門家プロファイル

久保 逸郎
FPオフィス クライアントサイド 
福岡県
ファイナンシャルプランナー

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対象:保険設計・保険見直し

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【生命保険料節約のポイント】 3、ネット生保の活用

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保険料節約のポイント
前回までにムダのない適正な保険の見直しをするには、ライフプランを作成して、必要保障額を計算することが重要であることを説明しました。
今回からは具体的な手段に入っていきたいと思います。

■ネット生保の保険料の優位性


生命保険料を節約するためには、保険料の安い保険会社を選ぶことが有効な手段の一つです。
とくに昨年から登場したインターネット専業生命保険会社(以下ネット生保)は、保険料の点においては他の保険会社に比べて優位性があります。
ここで保険料の違いを確認してみましょう。

<定期保険の保険料> 30歳男性 保険金3000万 保険期間10年 月払
・SBIアクサ生命「カチッと定期」      無配当   3,450円
・ライフネット生命「かぞくへの保険」     無配当   3,484円
・A損保系生保「定期保険」          無配当   4,650円
・Bカタカナ生保「無解約返戻金定期保険」   無配当   4,800円
・C外資系生保「×××の定期保険」      無配当   5,070円
・D共済「定期生命」             有配当   7,200円
・E漢字生保「×××定期保険」       準有配当   7,410円

配当金の有無などの細かい条件の違いはありますが、それでもSBIアクサ生命・ライフネット生命のネット生保2社の保険料の安さは際立っています。
E漢字生保の保険料と比べると半分以下です。
C外資系生保は営業職員を抱えずに代理店経由のみで保険販売を行っている保険会社、Bカタカナ生保はフルコミッションの営業職員と代理店が販売を行う保険会社ですが、それら販売コストが少ない生命保険会社と比べても、大幅に安い保険料になっているのは注目していいでしょう。


■インターネットで簡単に手続きできる


昨年の夏頃から我が家でもネット生保を利用しています。
興味半分で手続きを行いましたが、やってみると非常に簡単で、申込みから告知などの手続きをインターネットで全て行うことができました。
携帯でも手続きができるようになっているようで、手続きが大変便利になっていると思います。


■ネット生保の課題は少ない商品種類


保険料の点で優位なネット生保ですが、今後に向けた課題も多くあります。
第1には販売手段をインターネットに絞っているため複雑な商品を販売しにくく、商品種類が限られることです。
対面コンサルティングがないので商品を絞らなくてはいけないとは思いますが、それでももう少し商品ラインアップを充実させてもらいたいものです。
また、喫煙の有無などで保険料に差をつけるようなリスク細分料率がないことも課題です。
例えば、タバコを吸わない人の非喫煙者の保険料では、ネット生保の保険料のほうが高くなってしまうことがあります。
ネット生保が全体として保険料の点で優位なのは間違いないと言えますが、全ての人にとってネット生保が優位だとは限りません。

<ネット生保2社>
SBIアクサ生命保険株式会社
ライフネット生命保険株式会社

個人的なことになりますが、今年6月に福岡でライフネット生命の出口社長と食事をさせていただく機会がありました。
大変気さくな方でしたが、保険業界を変えなくてはいけないという確固たる信念が伝わってきました。
また、日付が変わるまで飲みながら、私達FPの話に対して真摯に耳を傾けてくれる姿も印象的でした。

私自身は消費者の選択肢が増えるという意味で、チャネルが増えることは大変良いことだと思っています。
それが自然な形で競争原理を働かせることになり、最終的には優勝劣敗、つまり優れた商品やサービスを持たない保険会社が淘汰されていくことに繋がっていけば理想的だと思います。
ネット生保には頑張って今後大きく成長してもらいたいと思います。

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