- 江藤 繁
- 有限会社エストア 代表取締役社長
- エクステリアコーディネーター
対象:エクステリア・外構
- 久保田 優一
- (ガーデンデザイナー)
大手エクステリア企業ではアルミ門扉やフェンスなどの商品展開が大きなシェアーを占めています。
また、建材ではアングル・フラットバー・コ型などの長尺の建材が多く展開しており、
通気・通風関係商品でも多く使用されています。
では、アルミニウムはどんな金属なのでしょう。
金属自体は銀色で比較的軽量な金属となり、製造する過程で電気を大量に使用します。
そのため電気使用量によるコストが掛かるため、最近ではアルミのリサイクルによる
製造がメインとなっています。
加工しやすい金属でもあり屋内・屋外に関係なく使用されています。
基本的には酸化しやすい金属なのですが、酸化膜を作り耐食性能を発揮します。
これをアルマイトと言い、市場に出回っているアルミニウム商品のほとんどは、
アルマイト加工済み商品となっていますので、安心して使用することが出来る様なっています。
アルマイト加工されたアルミニウムは均一のくすんだシルバー色となり
いろいろな方法によって着色された商品が展開しています。
しかし、錆に似た白い粉状のものをそのままにしておくと
薄いアルミニウムですと少しの力で崩れてしまいますので、
アルミニウム商品を購入する際にはアルミニウム素材の厚さを重要視する必要があります。
安価なアルミニウム商品の中にはアルミニウムの厚さが他社と比べて薄いものがあります。
エクステリア業界で眺めてみると、アルミニウムへの着色加工の技術が進み
ロートアイアンの重厚感を模してロートアルミとしての商品展開が多く見受けられる様になりました。
ロートアイアンにて門扉を製作しますと重量が非常に大きくなり、
加工・搬入・設置・仕様時に大変な労力を必要としますが、
軽量なアルミニウムにすることで使い勝手の向上に貢献出来ました。
また、白い粉状の錆を発生させるものの金属自体が酸化膜を形成する利点もあり、
鉄を素材とするよりも防錆効果に安心出来る商品となることも重要視したい。
こうした利点と工業技術の向上によって多くの商品はほぼメンテナンスフリーの商品となっています。
※埃などの汚れを拭取るなどのメンテナンスは必要です。
エクステリア業界では上記の様な門扉・フェンス・妻飾り・壁飾りなどの商品が
今後も市場を展開していくことでしょう。