非常に多い過敏性腸症候群(IBS)
過敏性腸症候群(IBS)を訴える方はおよそ1,200万人とも言われます。これは、日本人の10人に1人が罹っているしている計算になり、ずいぶん多くの方が過敏性腸症候群とされていることが分かります。
過敏性腸症候群に関する日本で初めての大規模な2万人の実態調査がされました。調査は、下痢型及び混合型で下痢を主訴とする、20歳〜79歳までの男性を対象におこなわれ、その結果該当者は全体の8.9%にのぼり、特に20代においては11.2%と、若年層に多い傾向がみられました。
また、朝の通勤・通学途中や仕事での作業時などで下痢、腹痛症状が発現することが多く、困っている度合いも高いことがわかりました。
過敏性腸症候群の特徴
過敏性腸症候群の特徴は
(1)検査をしても病気が見つからない
(2)おなかの症状と便通異常が強く苦痛があること
(3)慢性的でくり返し起こること
(4)ストレスがあることが多い
の4点をになります。放っておいても死に至るような症状ではないのですが、日常を不快にするつらい症状です。
これが病気だという認識がなく体質だとあきらめている人が多いせいか、過敏性腸症候群のおよそ8割が適切な治療を受けていないということです。
専門医によると、過敏性腸症候群は様々な原因が絡み合って起こるため、病院での治療の中心は薬物による対症療法となるそうです。
自然療法によるケア
ウイケアでは、自律神経の調整と腸への血流改善を中心に、食養とあわせて行うことで過敏な状態を緩和するようケアを行っています。
また、東洋医学的には、消化器系の気が弱くなっていたり、冷えやすくなっていたりすると、過敏性腸症候群のような症状になると考えられます。そこで、鍼や温灸などの東洋医学治療を加味することで、より効果的なケアができると考えています。
食養による改善
腸粘膜は、つねに腸内細菌の影響を受けています。最近の研究では、悪玉菌に対する腸粘膜の免疫反応が、潰瘍性大腸炎などの悪性腸炎の誘因になっていることが分かってきました。過敏性腸症候群のような良性のものも同様です。腸内細菌を調えることが、根本的な改善につながる可能性があります。
私たちは、食養を通して腸の環境を整えることで善玉菌が増えると考えています。善玉菌が増えれば、悪玉菌は少なくなります。結果的に、過敏性腸症候群の改善が期待できるのではないでしょうか。
吉川祐介ウイケアカイロプラクティック