- 最上 雄太
- 株式会社イデアス 取締役CEO
- 東京都
- ビジネススキル講師
対象:人材育成
と誘引>について
人の生死にも関わる話として以下のような話があります。
この話は、"ストッグデールの逆説"と呼ばれています。
著書『ビジョナリーカンバニー』で有名な
ジェームズ・C・コリンズが『ビジョナリーカンパニー2』 の中で語る
ベトナム戦争捕虜となった将軍・ストッグデールの、
生き残りのモチベーションの話です。
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ベトナム戦争の最盛期に捕虜となったアメリカのストックデール
将軍は、二十回以上にわたって拷問を受け、いつ釈放されるのか、
生きて帰れるのかすらわからないまま八年間の捕虜生活を送った。
彼は、その捕虜の中で責任者の地位を引き受けた。できるだけ多
くのアメリカ人捕虜が生き残れる状況を作ろうと、彼は収容所側
に見つからないように抵抗していた。もし、見つかればさらに拷
問を受け、殺される可能性もある中で、「厚遇されている捕虜」
として報道されることのないよう、自分の顔を傷つけた・・
〜中略〜
そして、最後には釈放されて、生きて帰国することができた。
筆者のジェームズ・コリンズが、いまだ拷問の傷が残るストックデール
にたずねた。
「生きて帰れるかどうかがわからない中、なぜ苦境に対処できたのですか?」
すると、ストックデールは、
「私は最後まで生きて帰るという結末に確信を失うことはなかった」
と答えた。
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敵の拷問に耐えられなかったのは、『楽観主義者』達だったと、
ストッグデールは語りました。
なんとかなるだろう。
いずれ開放されるだろう。
将来に対する漠然とした期待にすがる者たちは
捕虜期間が長期化し、拷問がいつまで続くかわからないという
極限状態で希望を失い、次々と死んでいったとのことです。
「生きて帰るという結末に確信を失うことはなかった」
と語るように
【将来の状態】を鮮明に描くことが、生き残るための
強いモチベーションになったのです。
いかがでしょう?
その人に必要なマインドを引き出し、「ぶれない軸」を作ります
株式会社イデアス 取締役CEO/研修講師 最上雄太