これら以外にも、夏場の低体温の原因となる要素は多数あります。例えば栄養の偏りや運動不足、過度のストレス、睡眠不足、コンクリートに囲まれた環境などです。都市部だけにみられるかというとそんなことはなく、今では全国的な傾向です。
さてそのような夏場の冷え性を予防、もしくは改善させるには、どのような対策が有効でしょうか。先ず大切なのが、クーラーに頼りすぎない、ということです。クーラーの使用は必要最小限に留め、扇風機やウチワ、打ち水、薄着など、より自然に近い形の涼み方が求められます。
職場では、男性社員はネクタイをせずクールビズのスタイルにし、設定温度を26〜28度くらいと、弱めのクーラーのかけ方にします。冷え性の女性などは、膝かけや腹巻などを活用し、できるだけクーラーの冷気から身を守るようにします。
次に、飲み物や食べ物はなるべく「室温」でいただくようにします。水やお茶などには氷はなるべく入れず、ぬるいまま飲みます。最初は物足りないかもしれませんが、いずれ慣れてきて、氷は必要なくなります。果物などもギンギンに冷やす必要はありません・・(続く)
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このコラムの執筆専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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