素材“鉄”について<第三回> - エクステリアデザイン - 専門家プロファイル

江藤 繁
有限会社エストア 代表取締役社長
エクステリアコーディネーター

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対象:エクステリア・外構

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閲覧数順 2025年03月16日更新

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素材“鉄”について<第三回>

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  1. 住宅・不動産
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エクステリア事情(外構関係) 素材について
では、同じ“鉄”でも【鍛鉄】【スチール】【鋳物】のそれぞれの特徴はどんなものなのでしょうか。

それぞれの特徴をご紹介致しましょう。

【鍛鉄】とは。

鍛鉄は英語でロートアイアンと呼ばれ、
住宅の装飾<階段の手摺・面格子フラワーボックス・バルコニーの手摺
表札・サイン・ドア装飾妻飾りなど>に使用されることが現在では多く、
中世のヨーロッパ・中国などで盛んに製造されてきました。

それ以前には刀剣、鎧、刃物、農具、大工道具などが製作され、
日本の鍛冶屋の技法も同等のものであります。

鍛鉄はコークス炉や酸素バーナーなどで鉄を加熱し
赤熱した鉄をハンマーで叩き形を少しずつ整え、
再度加熱して赤熱した鉄を叩きより形を整えるといった作業工程を繰り返して、
目的の形を完成させます。

こうして独特な風合いと存在感を醸し出す鍛鉄<ロートアイアン>となるのです。

近年では素材をアルミにて製作する商品もあり、
軽量化・防錆効果に優れた製品となっております。

アルミ素材の物も鍛鉄<ロートアイアン>の風合いを模擬しておりますが、
実際に見比べると差異はそれほど感じられませんが、
鍛鉄<ロートアイアン>の独特な風合いを好むファンも多くいらっしゃいます。

鍛鉄の商品はこうして職人により精魂込めて形作られ、
防錆塗装・粉体塗装・メッキ加工・焼付け塗装など複数の塗装工程を施し、
ようやく1つの商品として完成するのです。
そのため商品の完成に時間が掛かり価格的にも高価な商品が多いです。