ストレスが原因の疾患は、実に多岐にわたります。うつ病やパニック障害のような精神疾患はもちろん、アトピー、気管支ぜんそく、胃潰瘍、リウマチ、慢性の腰痛、長引く風邪、さらにはガンといった身体的な病気に至るまで、ストレスが全く関係していない病気を探し出す方が難しいくらいです。
ストレス性の疾患には季節性があり、例えば「5月病」というものがあります。これは特定の病気を指した用語ではありませんが、5月の連休後から6月くらいまでの期間に、若手社員を中心として憂うつな状態や漠然とした体調不良を訴える、心身にわたる一連の不調を指してこう呼ばれております。
4月の年度初めというものは、大型連休を控えていることもあり、多くの社員が意欲的に仕事に取り組みます。新年度に気持ちを新たにし、勢いよくスタートダッシュをかけます。ここで一つ良い仕事をして、そのまま大型連休で大いに楽しもう・・という訳です。連休までの約1ヶ月間、まじめな社員ほど全力で頑張ります。
ところが連休から帰ってみると、4月の時のようなパワーが出ません。連休中の旅の疲れなども重なり、体調を崩してしまう人や、うつ状態に陥ってしまう人も目立ちます。年度初めのような張り詰めた気持ちがどこかへ吹っ飛び、うつろで気だるい日々が続きます・・(続く)
| コラム一覧 |
このコラムの執筆専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
あなたの自然治癒力を引き出し心身の健康づくりをサポートします
病気を治したり予防するにあたり、いちばん大切なのは、ご本人の自然治癒力です。メンタルヘルスを軸に、食生活の改善、体温の維持・細胞活性化などのアプローチを複合的に組み合わせて自然治癒力を向上させ、心と身体の両方の健康状態を回復へと導きます。
03-3277-3737