今回は、「不安」と言う感情をどう扱うのかご紹介しましょう。
私たちは、なぜ「不安」を感じるのでしょうか?国際心理療法学会会長、ロバート・L・リーヒ氏によると、「不安」とは「先が見えない」、あるいは「先の現実を見ようとしない」ことによる弊害であると述べています。
例えると暗い部屋にいる状態。その部屋には何も危険なものがなくても、私たちは見えない状況にいると恐怖や不安を感じるものです。明かりをつけてみてみると、部屋には何もないことがわかり、状況が把握できると不安はなくなります。
「不安」の対処法も同じことなのです。
「不安」に感じていることの因果関係の構造を知ることによって、不安が不安でなくなることがほとんどです。
「不安」のときは、自分の心にこんな質問をしてみることをお勧めします。
・不安に感じている最悪の状況はどんな状況か?またそのとき自分はどう感じるか?
・最悪な状況のときのメリット、デメリットは?
・不安に感じている状況の理想的な状況とはどんな状況か?
・理想的な状況のときのメリット、デメリットは?
・もしも、以前に似たような状況を経験したとき、どう対処したか?
・他人であれば、どのように向かい合い、どのようなことをするだろうか?
・このような状況にある自分を上から見て、どんな自分が見えてくるだろうか?
・思い込みを肯定する証拠と否定する証拠は?
「カラダは心の鏡」です。何か症状が出たときは、「不安」を感じている部分はないか自分の心を整理してみてはいかがですか?
山中英司
治療院のホームページ http://www.hikaichiro.com/
このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
- 陽開カイロプラクティック
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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