- 坂田 岳史
- 有限会社ダイコンサルティング 代表取締役 IT経営コンサルタント
- ITコンサルタント
対象:ITコンサルティング
今日は、CIO(最高情報責任者)について、お話します。
尚、このコラムは私がが発行しているメルマガ「さかやんのコンサル日記」から抜粋してお送りしています。
http://archive.mag2.com/0000116110/index.html
---------------------------------------------------------------------------------
ある行政関連機関が、「CIO育成支援事業」を行っています。私はその事業の育成アドバイザーをやってます。CIOとは企業の中で役員クラスであり、かつITを経営に活用する責任者です。実は、このような人材が企業のIT化促進には最も重要だと思います。
Tコーディネータ(以下ITC)が、外部から支援してもそれには限界があります。なぜなら、ITCはその企業の内部の事や業界について100%理解しているわけではありません。最も理解しているのは当然ながら、その企業の中にいる方です。その方がIT活用の知識や方法を習得し、自社のIT化を促進することが最も良い方法だと思います。もちろん、その過程でITCが支援するのが理想ですね。
それでは、CIOとはどのような人材でしょうか。私はITの技術的なことを知っている必要はないと思います。ITの本質を理解し、どこにITを活用すれば自社の経営改革・改善ができるかの大枠を示せれば
いいと思います。
例えば、製造業で工作機械を購入する場合、経営者が工作機械の技術的なことを知っている必要はありません(経営者自身でなく、従業員が理解していればいいでしょう)。
一方、その工作機械を購入すれば、何ができて、どのような効果があるかを経営者は理解しなければなりません。
つまり、費用対効果をきっちりと理解していれば、工作機械購入の意思決定ができるのです。
しかし、ITの場合は、それを導入するとどのような効果があり、それが経営にどのように貢献するか分からないことがあると思います。
電子メールを導入すれば、業務効率が上がることぐらいは分かるでしょうが、全社的な情報システムや戦略的なWebシステムなどは、何ができて、どのような効果があるか経営者にとって分からない部分が多くあります。
そのような時に、CIOが登場しその効果やかかる費用をきっちり説明できれば、経営者も納得します。
そして、その中でITCがCIOを補佐し、CIOが分からないこと、できないことを支援していけばいいと思います。中小企業のIT化のキーポイントはまずCIOを育成し、そしてCIOとITCがタッグを組むことだと思います。
今日の一言
「まずはCIOを育成しろ」
***********************
有限会社ダイコンサルティング
中小企業診断士
ITコーディネータ・ITCインストラクタ
坂田岳史(近畿経済産業局認定 ベストITサポータ)
sakayan@daiconn.co.jp
http://www.daiconn.co.jp
------------------------------------
私の理念
「一期一会」その瞬間を大切にします。