開業後の節税3-3 - 確定申告 - 専門家プロファイル

湯沢 勝信
東京都
税理士

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対象:税金

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開業後の節税3-3

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医院開業
皆さんこんにちは。湯沢会計事務所の湯沢勝信でございます。
前回までに、税金を少なくするためには事業所得を少なくすれば良い。
税金を少なくするためには必要経費を増やし、認めてもらえば良いという結論に達しました。
では本日は、必要経費をより多く税務署に認めてもらうにはどうしたらいいのか、という事についてお話しいたします。

経費を認めてもらうにはどうするか。
これにつきましては、先生方が申告上経費として計上したものの信頼性を高める。これに尽きると思います。
事業のやり方は人それぞれですので、経費の額も人それぞれ差が出ます。
ですが税務署の人達が税務調査に入った時、その経費が高すぎるのではないか、というような事を言ってくるわけです。ですがその経費が本当に高いかどうかは、税務署の人にはわかりません。経費の高い安い、経費になるかならないかがわかるのは、経費を使用したドクター本人だけなのです。
ですから、その際にいかにきちんと税務署の人達にそれを説明するか、という事が大事になってきます。

特に経費の信頼性を高めるためにやって頂きたい事に「お金をきちんと動かす」という事があります。
具体的に申しますと、患者さんが診療を受けた場合に、保険診療ですと窓口で診療費の三割を窓口で受け取ります。このお金をそのまま使ってしまう先生が時々おられるのですが、現金は一度銀行に預ける事をお薦めします。
何故かと申しますと、以下二つのメリットがあるからです。

1経営管理上のメリット
 ・経営がわかりやすくなる
 ・不正を防げる
 ・一端入金した方が結果的にお金がたまる
 ・入金が見えるので銀行から信用される
2税務調査に備えて
 レジや、レセコンの金額を合わせることで信憑性が高まる

そしてまた、プライベートの通帳と事業の通帳を分ける、という事が大切です。
この事によって、個人の生活費である経費と医院経営のための経費とがきっちりと分けて管理されているので、経営のための経費を認めてもらうための信頼性が増すのです。