チームは、脊髄の一部を傷つけ指の動きを麻痺させたニホンザルに、エサをつまむリハビリを繰り返す実験をしました。リハビリ開始から約3カ月後に指の動きが回復。その際、本来の活動領域の範囲が広がり、働きも高まったという結果が出ています。
伊佐正・生理研教授は「脳活動から患者の予後を予測したり、脳への刺激で体の機能回復を促進できる可能性がある」と話しています。
この事実は、カイロプラクティック神経学でも学んだ神経回路の可塑性の一例です。この例から、慢性的に可動性が低下した関節の運動調整に関わる脳の領域は、逆に狭くなることも推察できます。
私は、カイロプラクティックにそうした脳活動を活発にする可能性を秘めていると考えています。
吉川祐介 Wecareカイロプラクティック&ナチュラルケア