- ヨシダケイスケ
- はたらくちからラボ 代表
- 東京都
- キャリアコンサルタント
対象:転職・就職
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
■相談者
上智大学4年生 総合グローバル学部 女性
■相談者の悩み
「幸せとは何か」を学んだ東南アジアでの留学の体験をもとに、その人らしく生きられる社会づくりに貢献したいという夢を持っている就活生でした。そのためには健康と栄養が重要であるので、製薬会社で働きたい。MRになりたいのだという志望動機をお持ちでした。
彼女は、大学でアフリカの未就学児教育支援を行う団体に所属しており、学生向けにアフリカの魅力発信を精力的に行う活動をされていました。
これまでに彼女が取り組んできたことをお聞きすると、海外の社会課題に問題意識を持ち、それを解決するために様々な活動を行うという貴重な経験を積んでおり、明確な人生の軸を持っていることを、話しぶりから強く実感しました。
しかしながら、その経験を、有名企業の志望理由に半ば無理やり結びつけてしまっている印象が強く、そのことを最初に面談で指摘させていただきました。ですが、一流と言われる大企業に入社することが彼女の就活の目標ということでしたので、できるだけそれに沿うように情報提供とアドバイスを提供いたしました。
彼女は面談前から、就活でよく聞かれる質問をリストアップし、それぞれに自分らしさを盛り込んだ回答を作成するという作業を自分自身で細かく進められており、そのスキルの高さに驚かされました。とはいえ、彼女の強みは、社会課題を知るところから自分で始めて、その支援をゼロから考えて取り組んできたというところであるのに対して、大企業の営業職の働き方は、会社から与えられるノルマの達成を第一に考えるというものですので、その二つを結びつけるには、強みが壮大すぎて、どうしても無理が生じてしまうことが否めませんでした。
就活では、誰もが知っている有名企業の内定を勝ち取りたい!という目標を持っている学生には多く巡り合います。しかし、自分の向き/不向きと、目指している仕事の内容が合致していないと、選考を進めるのが難しいですし、仮に進められたとしても、自分を抑圧して企業に合わせたアピールになりかねません。そうなると、入社してからそのギャップに苦しめられることになるでしょう。
そのためにも、就活を始める前の早い時期から、自分の性格傾向を把握し、向き不向きを踏まえた上で、将来の仕事について考えるというアプローチが必要になるのです。
■相談者の声
本日はお忙しい中、お時間頂きありがとうございました。武田薬品MRの働き方や雰囲気、細かい質問まで全てに的確に答えて頂き、大変勉強になりました。また、営業職としてのキャリアについても教えて頂き、大変有意義な時間でした。私の曖昧な質問や勉強不足なところにも的確に答えて頂き、本当にありがとうございました。
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