『就職活動』の不安(2) - 学生の就職と転職 - 専門家プロファイル

小宮 伸広
brainchild-CareerConsultancy 代表
東京都
キャリアカウンセラー

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閲覧数順 2024年04月19日更新

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『就職活動』の不安(2)

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大学生の就職活動 就活準備

不安の種類の違い

さて、前回は「不安でけっこう!」というお話しをしましたが、

実際にはそういうわけにもいかないでしょう。

なぜか?

それは「今までの不安」と「今の不安」では不安の質が違うからです

今までは学力・成績という一定の数値基準がある中で、

皆さんの進路について検討がなされ、その中で受験校選択などが行われました。

しかし、就職活動には残念ながらそのような数値基準はありません。

 

〖大学受験〗

筆記試験⇒合否に対して大きな要素を占める

面接⇒筆記試験の成績を前提に合否の最終判断を行う

※一般的には筆記試験でほぼ決まります。

 AO入試などはやや違う側面もありますが、

 受検にあたり合否判定の予測は立てられますね

 

〖就職活動〗

筆記試験⇒第一段階として最低限の絞り込みです。

        よっぽど優秀な人は一目置かれる場合もありますが、

        面接へ進める資格を得る為の関門という位置付けと言えます

面接⇒複数回行われ、入社させた場合の生産能力が問われます。

     企業にとって採用は投資です。

     投資を回収出来るだけの生産能力を持った「能力」測定を行い、

     採否を決定いたします。

 

高校・大学受験と就職活動における大きな違いは

合否(採否)判定における基準が、

・学力を中心とした「質問」と「答え」の関係性の中で数値化出来るもの

・人間性・将来性などの数値化出来ない能力

という事になります。

 

数値化出来るものは、判定側だけではなく当事者たる受験生においても予測が立てられます。

しかし就職活動のような数値化出来ないものの場合には、

当事者は合否(採否)に対する予測が立てられないため

漠然とした不安の中に身を置かざるを得ない事になるのです。

 

その弊害として自身の志望企業の絞り込みが困難になり、

有名企業・大企業へ応募が殺到し、

その中で多くの学生がお祈りの連打を喰らうというのが今の現状です。

 

大学受験にあてはめてみよっか!

今の就活生の動きを大学受験に当てはめてみましょう。

 

不安の元凶がわかりやすいように

失敗に陥りがちな、負のスパイラルのパターンで解説いたします。

 

僕の偏差値が50前後とします。

通常であれば模試の合否判定でA~Cが出るのは大東亜帝国ラインでしょうか。

しかし就職活動の動きを当てはめているので、そんな数値基準はないと思ってください(‘ε ’)

当然、可能性を信じてまずは東大を受験します!

当然、他の友人も基準が無いので東大を受けるでしょう。

今の何倍もの受験生が発生するはずです。

何倍もの受験生が試験を受ければ、それだけ不合格者も大量発生します。

僕も当然のごとく不合格ですね。

懲りずに六大学を順番に受験します。

東大と状況は同じ・・・僕は当然のごとく不合格。世の中にも不合格者が大量発生します。

しかし!僕にも可能性はあるはず!

MARCHに挑戦です!

・・・ことごとく不合格( ゚Д゚)

 

「あれ?僕ってそんなに可能性ない人なんかい?」とちょっと凹み始める。

しかし、せめて日東駒専はいけるでしょ!

という事で、やや自分の評価の低さにモチベーションを下げながらも受験。

ここで落ちるわけがないしね。

・・・あれ?( ━@Д@)

 

もしかしたら、僕は大学に受からないのではないか?

これより下の大学をさらに受けて・・・もし全部落ちたらどうしよう?

 

そして、その疑問に対する答えを見るのが怖くなった僕は受験するのを辞めました。

 

これが現実的にはどうでしょうか?

偏差値50の僕は、そもそも東大や六大学を受験はしないでしょうし・・・

もし受験をしても記念受験。

不合格でも平気な顔をしているはずです。

最初から偏差値50前後の大東亜帝国レベルに照準を合わせているはずです。

無駄なモティベーションの波をつくらず、確実に合格を狙います。

 

しかし就活に当てはめると、確実な合格ラインを受験するに至っていません。

 

合否(採否)が数値の基準としてないからこそ、

大学受験ではまず取らない行動パターンを取ってしまい、

「現実的な受験」に入る前にドロップアウトしてしまう。

 

これがよく陥りやすいパターンです。

そうならない為に、今の不安をどのように解消していったらいいのか?

そしてどのような行動をしていけばいいのか?を、

次回のコラムにて考えたいと思います。

 

『就職活動』の不安(3)へ続く

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