- ヨシダケイスケ
- はたらくちからラボ 代表
- 東京都
- キャリアコンサルタント
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
高校生の悩みで最も多いのは、将来のこと。
厚生労働省の「全国家庭児童調査」(平成21年度)の結果でも、実際に生徒の相談を受けていても、やはり進路のことに悩んでいる人は多いです。
では具体的には、どんなことに悩んでいるのでしょうか?
進学するか就職するか。大学がありすぎて選べない。どの学部が自分に合っているのか。…いろんな相談を受けますが、私がいちばんよく聞くのが、「やりたいことが見つからない」という悩みです。
大人からしてみれば、何でも良いからやってみることが大事だよ!いろんな経験をすることが、将来につながっていくんだよ!といったアドバイスを、ついしたくなってしまうところですが、どうやらそのような一般的なアドバイスを、生徒たちは求めていないようです。
最近はオンラインで、いろんな社会人の話を気軽に聴けるようになりました。
私の学校でも、世界中で活躍している社会人から話を聞いたり、相談に乗ってもらったりする授業を定期的に実施しています。
学校としてもいろいろな工夫を取り入れています。今は活躍していても、高校生のときはいじめに遭っていたり、不登校でずっと学校に通えていなかったり。そのような社会人の話は、生徒たちはノートを取りながら真面目に聴いていることも多いです。
しかしながら、授業後に生徒たちと話をしてみると、「自分とは違う世界の人だと思った」とか「すごかった。私には真似できない」という感想が多く、社会人の話は他人ごとだと割り切っている印象を受けます。自分の将来を考えるには至っていないのです。
自分ごととして捉えてもらうために、ワークショップを取り入れることもありますが、生徒の様子を見ていると、授業時間内に配布されたシートを埋めることに意識が向いてしまって、自分自身と向き合うことまで考えが及んでいる生徒はほとんどいないのが現状です。
私がこれまで生徒の進路相談を受けていて、「やりたいことが見つからない」という悩みに対して最も効果的なアプローチは、その生徒の話をじっくりと聴くことです。「やりたいことが見つからない」という悩みを抱える生徒の多くは、自分の話を聞いてほしい、肯定してほしい、という思いを抱いているように見えます。無口なように見える生徒でも、話し出すと、何時間も話し続けるということは、しばしばあります。
とはいえ、多忙な教師が一人ひとりの生徒の話を何時間も聴くというのは現実的に不可能です。
進路に悩む生徒が、自分の将来を自分ごとと捉え、具体的に行動を起こし、進路の決定まで主体的に進めていくには、大人はどんな関わり方をすべきなのか。
キャリアコンサルタントとして、また進路指導の担当として多くの生徒に関わってきた経験から生まれたアプローチ方法がございます。
ご興味をお持ちになった方は、どうぞお気軽にご連絡ください。
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