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閲覧数順 2021年09月26日更新

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建築家やハウスメーカーをも困らせる施主様

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建築家やハウスメーカーをも困らせる施主様

住宅産業はクレーム産業とも言われがちだが、近年、困った施主様に出会うことが多くなっている。

モンスター施主様とでも言ったらいいのだろうか、その実態はこんなものである。

 

都内のある場所に土地を購入し、自宅兼賃貸住宅を建築希望した人がいた。

ある建築業者で今から2年ほど前に請負契約を締結したが、未だに設計が確定していなかったそうだ。

建築業者の担当者や設計士に色々と話を聞くと、当初は「2階建てでいい」となって2階建ての設計で請負契約を結んだが、いっこうプラン確定ができず、施主本人の希望は打ち合わせの度にコロコロ変わってしまうそうだ。

通常、契約から2年も経過していれば、少なくともプラン確定もするだろうし、工事の着手もしている場合が多い。

しかしながら、現実はそうではなかったのである。

ある打ち合わせの日で「やっぱり2階建てじゃ狭いので3階建てにしてほしい」と突然言い出す。

担当するスタッフはびっくり仰天、ようやく2階建てでプラン確定したにもかかわらず、突然、プランの全面変更の要請が来た。

この時点で既に契約から2年半も経過しており、工事費の変動を考えると2年以上前の積算金額では建築できないのが建築業者の心情だが、契約時時点での建築単価で積算することになるので仕事的には芳しいとは言えない。

 

一体、なぜ2年もの間、プラン確定すら出来なかったのだろうか。

その理由はこうだ。

例えば、その施主様との打ち合わせの実態。

建築業者の設計士がある提案をしても到底気に入らない。

コアなキッチンや浴室などは、自分がネットで検索して「これにしてくれ」と言うが、次の打ち合わせ時には「前にお願いしたのはやっぱり気に入らないからこっちにしてくれ」と、このパターンの繰り返しであった。

こうしたやり取りが続けば、当然ながら1年や2年はかかる訳だが、挙句の果てには「設計士からの提案がないのはおかしい」と言い始めてしまう。

「施主様、それはおかしくないですか?」と問いたいところだが、あくまでも注文者のためそうとは言えないのが請負者側の立場。

 

今はネットであらゆる情報が溢れているせいもあって、その情報に惑わされてしまう施主様は多い。

実際は建築業者の設計士や担当者の経験値の方がノウハウ蓄積は多く確実なのだが、それに聞く耳をもたないようだ。

また、ネットで調べて自分が持ち込んだ設備の情報やカラー、材質などを否定されるとものすごく不機嫌になる傾向がある。

確かに自分の考えが否定されれば、誰もが気に入らないのも理解はできる。

設計者は経験値的によくないとわかっているものを施主様に勧めるはずはないのだが、その発言が自分の希望を聞き入れてくれなかったというふうにとらえてしまうようだ。

 

そうこうしているうちに、3階建てのプラン確定をして工事着手になる。

当然、工事が進むにつれて形となっていくわけだが、部屋の形ができ始めるころから、色々とクレームを言うようになる。

「私はこんなふうになるとは思ってなかった」とか「これをここにつけるとは聞いていない」と…

設計の打ち合わせでは、パースや模型でさんざん説明して理解したと納得し、しかもその図面の承認ももらっていた。

にもかかわらず、あれが違う、これが違う、気に入らない、など…

こうなると、一時、工事を中断して再度、現場での打ち合わせをすることになる。

 

施主様の記憶違いや思い違いが頻繁に起きてしまうと、現場はてんてこ舞いになるわけで、そうならないための設計の打ち合わせがあるわけだが、そうした設計の打ち合わせはどこかにぶっ飛んでしまったようだ。

 

結局、現場での打ち合わせが頻繁に行われるのだが、この場でも今までと同じ繰り返し。

クロスの品番を決めても、次の打ち合わせのときには「変更して欲しい、床の色も気に入らないから変更して欲しい」と…

こうした繰り返しで、今まで時間と労力をかけて決めてきたことはなんだったのかと・・・

 

こうしたやり取りをしながら、数か月が経過してようやく9割程度の完工に至り引渡を迎えるのだが、今まで工事中に変更した箇所には当然ながらかなりの費用負担が施主様側に発生する。

建築業者側も費用負担がかかる旨は通知しているにもかかわらず施主様はその金額を見て「こんな追加費用は払えないし、聞いていない」と…

建築業者側は追加費用を払ってもらわないと引渡ができないのだが、この期に及んで早く引渡してくれと現場監督に泣きついたらしい。

 

ここまで見てきたように、こうした施主様とは建築家や建築業者、ハウスメーカー側との信頼関係が構築しにくい。

例えば、今日決めたことが翌日は変えて欲しいと施主様は言うが、その回数が1回や2回なら理解できる。

しかし、それが日常的なものなれば、当然ながら施主様への信頼性は次第に薄れてしまう。

おまけに施主様自身の記憶違いや思い違いが起きる。

 

ある日の打ち合わせの場面では、施主様自身は自分が変更を繰り返したことはすっかり忘れてしまい、「設計士の提案がなかったから変更した」と論理のすり替えをしてしまう。

そこでは、自分のせいで変更の繰り返しが起きたのではなく、変更はあくまでも建築業者側の提案不足のせいにしてしまうようだ。

したがって、建築業者、ハウスメーカーや建築家は打ち合わせ記録が必ず必要であり、メールや書面で施主様との情報共有を図っているが、そんな過去の記録はなし崩し的になってしまう施主様が多いらしい。

 

あくまで建築する側は施主様の要望を形にて現場を起こすもの。

こうした施主様の口癖は「建築家や建築業者側の提案がなかった」と…

施主様自身は打ち合わせの度に、何度となく自分の希望で変更していたことはすっかり忘れてしまっている。

 

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