建築家による手書きの図面やスケッチが収蔵された、文化庁の資料館。
初めて訪れました。デジタルデータではない、生身の痕跡が迫ります。
開催中の「ミュージアム 始原からの軌跡」展
70年大阪万博のパビリオンから、80年代の美術館の図面やスケッチ。
実際に訪れたことのある建築でも、設計者の目線で考えさせられます。
この国立近現代建築資料館は「旧岩崎邸庭園」のとなりにあります。
明治29年に建てられた、三菱財閥ゆかりの邸宅。文化財です。
はずかしながら、こちらも初めて訪れました。
建物全体は洋館、和館そしてビリヤード館と、分かりやすい構成。
建物装飾に目が行きがちですが、光の案配がじつにドラマチックです。
設計者は、日本に赴任した英国人建築家ジョサイア・コンドルですが
ぎゃくに、彼が日本の民家から影響をうけたところではないのか‥。
想像を膨らませてしまいます。
このコラムの執筆専門家
- 岩間 隆司
- (東京都 / 建築家)
- 株式会社ソキウス 代表取締役
スマートに シンプルに 住う。 都市型住宅・集合住宅
都市の厳しい条件のもとでも、住宅や集合住宅を実現させてきました。住宅計画における制約は、生活空間に個性が生まれる、ひとつの契機として、ポジティブにとらえております。
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