・イイモノを選んで、大切に扱うことで金持ちになる? - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

中野 博
株式会社エコライフ研究所 代表取締役
埼玉県
経営コンサルタント

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:経営コンサルティング

寺崎 芳紀
寺崎 芳紀
(経営コンサルタント)
寺崎 芳紀
寺崎 芳紀
(経営コンサルタント)
寺崎 芳紀
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月19日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

・イイモノを選んで、大切に扱うことで金持ちになる?

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 経営コンサルティング
  3. 経営戦略・事業ビジョン
家づくりの教科書 会話で学ぼう、楽しい家づくり
・良い物選んで、大切に扱うことで金持ちになる?

「大樹、せっかくだから、この機会にあなたには言っておくけど、パパはね、昔からの夢があって、小さくてもいいから自分らしく生きるために、今の会社をやめて独立するそうなの。」

「うん、でもね、大樹と恵子がある程度大きくなるまで、もう少しお金をためてから、と決めているんだけどね。」

「ねーこんなにいい家に住んでいるから、友達から、僕の家は金持ちだ、なんて言われるけど、うちは金持ちなの?」

「いや、金持ちということはないさ。でもね、お金の使い方には慎重だし、先の先まで考えてからお金を使うことにしている。一見安く感じても、そのものが長く使えなければ、結局また買わなくてはいけないから、かえって高くつく。そうすると、お金はたまるどころか、いつも出て行くばかりになるんだ。」


「あーそういうの、『安物買いの銭失い』っていうんだよね、この前学校で習ったよ。」

「ハハッ、そうだね。昔の人はうまいことを言ったもので、それは真実だよ。いいかい、たとえば、大樹が持っている野球のグローブ。大樹がいつも練習をしてがんばっているから、ちょっと高いなーと思ったけど、いいもの買ったよね。」


「うん、大切に使っているよ。」

「そう、大樹は自分の好きな野球をするために、あのいいグローブを手に入れた。いっしょに買い物に行ったから、他のものと比較して、高いって事は大樹にもわかった。だから、あの時、大樹は少し遠慮しただろう?こんなに高いものでなくてもいいよって。」


「うん、だって、グローブはあれが3つ目だったし。」

「それは仕方がないさ、子供は年々大きくなっていくんだし、手の大きさと合わないんだから、買い換えていくしかない。でも、6年生になって本気で野球をしていく上では、道具は大切なものだから、パパは高くて質のいいグローブを選んだんだよ。でも、その結果、大樹は、自分でクリームを塗ったり、保管場所や保管の方法まで研究して大切に使っているだろう。」


「うん、だってあのグローブは僕の宝物だし、僕が上手くなるために必要なものだもん。」

「パパが教えたかったのは、大切にものを使う、ということなんだ。いいかい、今のグローブは3万円した。これを大樹が5年間使えば、1年当たり6千円だね。しかも、使っている間は、うれしい気持ちで大切にするし、野球にも影響が出るんじゃないかな。」


「それはそうだよ、自慢のグローブだもん。」

「じゃー、あの時、8千円のグローブにしたら、今ほど大切に扱っていたかな?」


「うーん、こんなに宝物みたいにしなかったかもしれない。これまでのグローブがそうだったし。」

「いいかい、安いグローブと高いグローブでは何が違うか、もう少し考えてみようか。8千円のグローブはまず使われている材料が3万円のものと違って、ぜんぜん違った。さらに、手になじみやすいかどうか、長持ちしそうかどうか、など多くの点で違っていたんだよ。だから、大樹もいつかまた、新しくてもっといいグローブが欲しくなるはずだ。」


「そうかなー、もったないから、使うと思うけど。」

「でも、野球をするときの気持ちはどうだい?」

「そうだね、今ほどうれしくないかもしれないし、友達がいいものを持っていたら、うらやましく思うかもしれないなー。」

「で、ママにこそっそり相談してパパにそれとなくねだるんでしょ?」

「・・・・・・」

「お金の使い方は難しいんだよ。パパたち大人でさえ、わからないことが多いからね。世の中にはいろんな考え方があるし、いろんなものであふれているけど、いかに自分の頭で考えていかに自分に合うものを選ぶか、これは学校ではあまり習わないかも知れなけど、とても大切なことなんだ。」