- 浅川 恭行
- 医療法人晧慈会 浅川産婦人科 理事長
- 神奈川県
- 産婦人科医
対象:産婦人科
- 浅川 恭行
- (産婦人科医)
- 浅川 恭行
- (産婦人科医)
女性の不正性器出血の原因には、実にさまざまなものがあげられます。 何といっても一番心配なのは子宮がん(子宮頸がんと子宮体がん)でしょう。次に子宮の良性疾患である子宮筋腫、子宮頸管ポリープ、子宮膣部びらんなどが考えられます。
50歳前後には急激な女性ホルモンの低下が起こり、いわゆる更年期出血も多く見られます。また、若い方では何らかの原因で卵巣機能が低下し、無排卵の状態が続きますと、たびたび少量の出血を繰り返すことがあります。これを無排卵周期症と呼んでいます。
以上は、妊娠とは関係のない出血ですが、中には妊娠と気付かないで出血があったと来院する方もいます。(妊娠初期の出血)
このように、多くの原因が考えられますので、検査によって出血の原因をはっきりさせる必要があります。
検査には以下のものなどがあります。
- 子宮の細胞診(頚部、体部)、がん検診
- 超音波検査
- 各種ホルモンの測定
- 妊娠反応
- 基礎体温の計測
ポリープやびらんのように放置しても大丈夫なものもありますが、中には早急に治療が必要な場合もあります。原因となる疾患に対して適切な治療を受けることが大切です。
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