- 服部 英樹
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
信号機があるのに何故だろうか?
逆に信号機が無かったとしたら、どうだろうか?
実際に停電などで信号機が作動しなくなると交通事故が起こることは
ほとんどない。
それは頼るものがなくなるため、自分の目でじっくりと確かめてから
交差点に入るという徐行運転をするからである。
さて、昨今の世界的な経済不況、
また今後、少子高齢化の国内に与える影響は深刻であるが
同じように企業が守ってくれないとしたら、
国が守ってくれないとしたら、
私達はどんな行動をとるであろうか?
これまでのように企業や国に依存を続けるであろうか?
内定取り消しが続出した昨秋、就職活動中の学生さんが
「絶対につぶれない会社を見分けるにはどうしたらよいですか?」
と質問している様子がTVに映し出されていたが、それは不可能である。
企業が破たんしても雇用保険により失業手当の給付というセーフティネットが
あるが、その後の再就職ができるように、自分を磨くことに注力するほうが
より安全である。
企業や国に依存するのではなく、自分の目で判断し、未来を見据えた行動を
取り続けていかなければならない。
もし将来の年金額が減少もしくは支給開始年齢が5年先にずれ込んでも生活
できるように準備も必要である。
もちろんすぐに出来る人の方が少ないであろう。
今年の干支にちなんで、一歩一歩ゆっくりと、しかし着実に「自立」へ向けて
前に進んでいきたいものである。