
- 野平 史彦
- 株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
- 千葉県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
軒が深く、縁側のある日本の民家は、
太陽高度の高い夏場は、日差しは庇に遮られるが、
縁側に反射した強い日差しが障子に当たり
柔らかな光りに加工され、室内を照らす。
太陽高度の低い冬場は、庇に邪魔されることなく
日差しが直接障子を照らし、温かな光りを室内にもたらしてくれる。
さて、この家ではハイサイドライトと天井の間に<光り溜まり>をつくり
天井に障子戸を乗せることで<光天井>を演出している。
夜は照明が灯る行灯となるが、
日中は刻々と変わる日差しが<光天井>に表情を作り出し、
「空間」に「時間」の変化を与えてくれる。