考えないための草取り

今や世界を相手に戦っている人が、

まだ、無名に近い、夢や思いやりだけが支えというような頃、

考えないためには、「草取りがいいよ」と、教えて下さったことがあります。

時々。

わたしもこの知恵をお借りして、

庭の草をむしります。

タイトルには、カッコつけて草取りとしましたが、

まさに、むしる感覚です。

手あたり次第、目の前の草を引っこ抜く。

面白いもので、

いつもは常に先のことを考えるのに、

草むしりしているときだけは、

しっかり足元を見て、

今、「ここ」にある、たくさんの、根深い草を採ることに集中できて、

そのうち、何も考えることなく、

とにかく、足元の草を根っこから抜いて、山積みにすることだけに

専念できるようになるんです。

それこそ、腰が痛いとか、足がしびれるだとかの感覚もなくなって、

今、ここ。

だけを感じて、周りのことも、自分のこともお構いなく。

こっちはOK.じゃその隣も・・という確認だけで、

どんどん、草がない陣地を広げていきます。

あるところ。たぶんそれは「ハっ！」と気づいた瞬間。前触れなく目が覚めたように

草むしりを終える時が来て。

そして、現実に意識が戻り、未来に意識が向いて、仕事しよう！という意欲につながって日常に戻されますが、

わずかな間。無意識の空間にいることで、

エネルギーを取り戻すのだと思います。

不安や不信は妄想ですが、

自分が進んでいる道、進んできた道が

それでいいのか？と、思うなら。

草むしり、やってみませんか。

彼は、それから10年以上の時の中で。着実に夢を現実に。

思いやりは、人の生活を便利にしたり、社会の流れを変える人になっています。

もし。皆さんが流れを変える人を目指すなら。

ベランダでもいいので、鉢植えやプランターをおいて。

なぜだかわからないけれども、伸びる雑草をつまんでみてはいかがでしょう。