この家の名は「ホワイトキューブ」と言います。白だからホワイトではなく、無地のキャンパスという意味でのホワイトです。コンセプトは「何もデザインしないことをデザインした箱」。人の趣味や好みというものは、歳を重ねるごとに変化していくものだと考えています。今はシンプルなものが好きでも、将来、和テイストだったり、アールデコ調が好きになったりすることがあると思います。家は一生に一度もしくは二度有るか無いかの買い物です。好みが変わったからと言って、気楽に買い換えられるものではありません。どんなインテリアでもあうデザインを考え、完成したのがホワイトキューブです。立体的な白いキャンパスに色を入れる。どんなインテリアでも合う。住む人の個性や好みの変化に対応し、色をつけることの楽しみのある家に仕上がったと思っています。